ストレスと上手につきあう

旬のもの 2020.04.06

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こんにちは。国際中医専門員の櫻井です。
今日は「ストレス」のお話です。

新しい環境、新しい仕事、新しい職場、新しい住まい。新しいことは、気持ちが晴れやかになる反面、その環境に適応しなくてはならず、身体や心、そしていままでの習慣からの変化を求められますね。

ストレスには、良いストレスと悪いストレスがあります。運転中の適度な緊張感や、テスト前の良い意味でのプレッシャーなどが良いストレスの代表ですね。しかし、どちらにしても、今までの自分からの変化を求められるので、精神的、肉体的に負担になり、ストレスとして蓄積されます。そのストレスをうまく発散できないでいると、だるい、眠れない、食べられないなどの症状に見舞われ、まともに活動できなくなってしまいます。

中医学的には、そういったストレス過多で、食欲がなく、情緒が不安定になるような状態を、「気滞(きたい)」や「気虚(ききょ)」といいます。

気滞とは、本来、全身の隅々まで巡るべき「気の流れ」が、ストレスの影響により停滞した状態です。気は、動くためのエネルギーであり、精神安定の要であり、防衛力であり、胃腸や排尿などのために内蔵を動かすエネルギーです。

気が十分にあり、体の隅々まで巡っているからこそ、人間としての活動は維持され、気分も安定しますが、流れが滞ってしまうと、気/エネルギーが足りず機能が低下し様々な不調が出ます。

また、気滞の状態が続くと、言い換えればストレスを受け続けていると、胃腸の働きが弱くなり、胃腸で飲食物からつくられるエネルギーである「気」自体が少なくなります。そもそも十分に流れるだけの気/エネルギーが足りないときも、鬱々としてやる気がなくなります。

気の回りの停滞→胃腸機能低下→気の不足→やる気の減少/無気力

気滞とエネルギー不足の改善には、まず深呼吸です。気のめぐりが悪化しているので、呼吸で体内に空気の流れをつけてあげましょう。空気も気の一部ですからね。しっかり呼吸することでエネルギーを作り出せます。そして肩回し。これは血流がよくなります。すると気もまためぐりやすくなります。

気のめぐりは香りで助けることもできます。この時期はスーパーでたくさん並んでいる柑橘類や香味野菜などを積極的に摂るのがよいですよ。

先日、幼稚園に入ったばかりのお子様が毎晩号泣して起きるというお話を伺ったので、柑橘類をおすすめしました。八朔をデザートに食べて、夜は八朔をベッドに置いて寝かせたそうですが、なんとはじめて朝までぐっすり寝てくれたそうです。全員が八朔でよくなるわけではないですが、美味しく簡単にできますので、ぜひお試しあれ。

また、睡眠のリズムを整えることは自律神経系を整えることに繋がるので、休み中もできれば同じ時間に起きるのがよいですよ。そして寝るのが遅くなっても、早めに起きて、朝の一言目は「よく寝た!今日もいい日だ!」とつぶやいてください。そうすると、意識がいい日である理由を見つけるようになるので、結果的に良い日になっていきますし、視点が変わって心も安定しやすくなります。騙されたと思って2週間、続けて見てくださいね。

食事もとっても大事です。特に多くのミネラルが持つ塩っぱいような苦い味の不足は、情緒が不安定になりやすくなります。ミネラルを摂るには海藻や貝類がおすすめです。昆布や牡蠣がとても優れているので、食べられる人は少量でも毎日食べてくださいね。他の海藻類、ノリやもずく、アサリやしじみなどももちろん良いですよ。ミネラルは尿と一緒に排出されてしまうので毎日食べましょう。

やる気が出ない、眠れない、食べられないなどなど、不調が続くようならとにかく早めに専門家に相談してくださいね。早いほうが絶対に回復も早いので。つらいときは漢方も助けになることを覚えておいてくださいね。

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櫻井大典

国際中医専門員・漢方専門家
北海道出身。好きな季節は、雪がふる冬。真っ白な世界、匂いも音も感じない世界が好きです。冬は雪があったほうが好きです。SNSにて日々発信される優しくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず人気に。著書「まいにち漢方 体と心をいたわる365のコツ」 (ナツメ社)、「つぶやき養生」(幻冬舎)など。

櫻井大典|ゆるかんぽう

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