紫陽花あじさい

旬のもの 2020.06.08

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こんにちは。ライターの松下恭子です。

梅雨に入り、ジメジメした天気が続く今日この頃。
そんな季節に見頃を迎えるのが「紫陽花」です。
青、ピンク、白…しっとりと色とりどりの花を咲かせ、雨模様を情緒あふれる景色に彩ってくれます。

紫陽花は落葉低木の植物で色々な品種がつくられていますが、紫陽花の原点と言われているのが日本原産のガクアジサイ(萼=がく)です。
中心の花を飾る額縁のように周りにだけ花を咲かせることが特徴で、さりげない華やかさと可愛らしさで楽しませてくれます。

日本原産のガクアジサイ

一方で、日本で一番多く出回っているのが「ハイドランジア」です。
別名、「セイヨウアジサイ」ともいい、日本原産のガクアジサイをヨーロッパで品種改良したものです。 ハイドランジアはギリシャ語で「水の器」という意味となり、水を好む植物であることに由来し名付けられました。ふんわりと手まり状(球状)で、見た目も華やか。全国のあじさい寺などでもよく見かける、馴染みのある品種ですね。

ところで紫陽花の花には、「真花」と「装飾花」があるのをご存知でしょうか。
私たちが普段、きれいだなぁと眺める花びらのように見える4枚は実は「がく」と言って「装飾花」にあたります。その中にさらに小さな花があり、おしべとめしべを持っている部分が「真花」、紫陽花にとって本当の花の部分になります。

真花は近づいてよく見ると、花びらとはまた違った色づきで、横から見ると上にすっと伸びて立体的な形をしています。

紫陽花の花言葉は、「移り気」や「無常」。
これは、花の色が土の成分や時期によって変わることからきていますが、色ごとにもそれぞれ花言葉が付けられています。

青の紫陽花は、「辛抱強い愛情」

「辛抱強い愛情」

ピンクは、「元気な女性」

「元気な女性」

白は、「寛容」

「寛容」

今から数年前、私は母親にピンク色の紫陽花をプレゼントしたことがあります。母親はいつも太陽のような明るさで照らしてくれるので、イメージにぴったりだ!と思ったからです。
大きな鉢にぎっしり植えられた紫陽花。プレゼントして以来、毎年「今年も咲いたよ!」と元気に咲く紫陽花の写真が送られてきます。

私は今、母親とは離れて暮らしているのですが、メールをしたり電話で声を聞くといつも元気をもらいます。全て言葉にしなくても行動に示さなくても、気遣ってくれるその気持ちは十二分に伝わって、心の支えになっています。
そんな母親へ、私が送った紫陽花は「いつもありがとう」の感謝の気持ちと、願わくば、「私も母親のように誰かを元気づけられるような生き方をしたい」、そんな気持ちが込められていたことをピンク色の紫陽花を見るたびに思い起こして、気が引き締まる思いになります。

品種、かたち、色、花言葉…
豊かな奥行きと包容力で私たちの心を受け止めてくれる紫陽花の花。雨模様のなかで咲いているのを見つけたら、傘越しにじっくりと眺めてみてはいかがでしょうか。
いつもの景色を心安らぐ場所へ彩ってくれるでしょう。

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松下恭子

ライター
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。

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