オシロイバナ

旬のもの 2020.09.15

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こんにちは。ライターの松下恭子です。

「オシロイバナ」と聞くと、子どもの頃に遊んだことを思い出す人も多いのではないでしょうか。

ピンクや赤、黄色や紫色など色とりどりの花を咲かせ、顔を近づけるとふわりと蜜の香りが漂う。
高いところから花を落としてパラシュートのようにひらひら落ちるのを楽しんだり、たっぷり水を入れたビニール袋に入れて色水をつくってみたり..。

オシロイバナは種が黒くてつぶすと白い粉質がでてきますが、それが「おしろい」の粉のようであることからその名前がつけられています。草丈70cm〜1mほどの大型の草姿で、3cmほどの花びらをつけ、ほのかな香りを漂わせます。

一つの花は短命で、夕方に花を咲かせ、翌日の午前くらいまでしか開花しません。そのため、別名「夕化粧(ゆうげしょう)」「1日花」と呼ばれますが、次々と花を咲かせるため長期間楽しめる草花です。生命力が強く、過酷な条件でもよく育つので日本全国どこでも咲きます。

オシロイバナには花弁がありません。色づいて花のように見える部分は萼(がく)で、緑色の萼に見えるものは苞葉(ほうよう)と呼ばれています。

オシロイバナと言えば、小学生の頃、より道をしながら友達と夢中になって摘んだことを思い出します。

種をつぶして出てきた白い粉を肌に塗ってみたり、甘い香りのする蜜に鼻を近づけて匂いを感じてみたり..。
その中でも特に楽しい思い出が、「色水」です。好きな色の花を摘んで、たっぷりの水を入れたビニール袋に花を入れ、モミモミする。そうするとだんだんと透明な水の色が鮮やかな色に変わり..。同じ花でも友だちがつくる色水は、自分が出す色とは違っていて、それがまたおもしろくて何度もつくってみたり、プレゼントしあったりしました。

植物から色が出る不思議。当時の私は、いのちをおすそ分けしてもらっている尊さなんて分からなかったのですが、今振り返ると色を通して自然とつながることを体験していた貴重な時間だったなぁと思います。

自然と触れる喜びを教えてくれたオシロイバナ。色鮮やかな思い出とともにこれからも身近で親しみやすい花として、私たちの心を癒してくれるでしょう。

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松下恭子

ライター
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。

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