こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。
栗。わたしの名字にも入っている、秋の味覚。くりちゃんと呼ばれて育ち、「栗のお菓子があったからあげるね!」とプレゼントをいただくことも多い人生を送っています。大好きです。

今年はどんなふうに食べようか、と考えるだけでもわくわくします。栗ごはん、渋皮煮、栗きんとん、栗蒸しようかん、モンブラン……。ほっくり素朴な甘さで、いろんな表情を見せてくれますよね。


ただ、自分で栗仕事をして生栗の皮をむくのは、めんどくささが伴います。せっかくスーパーや八百屋さんで栗を見かけても、ちょっとためらってしまうという方もいるのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、茹で栗。茹でて半分に切りスプーンですくって食べるというものです。わたしはずぼらなのもあって、これがおうちで食べるには最高と思っています。十分美味! レシピにもよりますが、わたしは沸騰させてから40分ほど茹でています。

結構茹でる時間がかかるなあ、と思っていたのですが、あるとき「栗の種を食べている」と知って納得したのを覚えています。種なら茹で時間が長くかかっても仕方ないですよね? じゃあ栗の果肉ってどこだ、という話なのですが果肉にあたる部分は鬼皮。あの硬い、つやつやの鬼皮です。鬼皮だけむいた渋皮つきのものが種なのです。ちなみにイガはほかの果物でいう皮です。
ちょっと混乱しちゃうかもしれませんが、とにかく、わたしたちが食べてる栗は、種の部分なのです。

茹で栗はシンプルに素材の味を感じることができます。SNSがすぐそばにある時代、かわいくて写真映えする栗のお菓子をたくさん見かけます。その点では、丹精込めてつくられたお菓子には負けちゃうかもしれないけど、旬のものをいただくしあわせをダイレクトに味わえる茹で栗、いいですよ。

プロによって手間暇かけてつくられたお菓子も、自分で台所に立って茹でる栗も、どっちもおいしいです。
ずぼらなりに自分の中のバランスを考えながら、「つくるよろこび」も持っていたい。そんなことを最近思うのです。つくることで、季節が移り変わり暦が進んでいく実感がより深まる気がします。
栗のお菓子をもらうことの多い人生を過ごしてきたわたし。そのぶん栗仕事をして周りの人たちに栗を振る舞いたいなあ、と思っています。ちょっとめんどくさそうな渋皮煮、そろそろ挑戦してみようかしら。


栗田真希
ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。
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