デコポン

旬のもの 2021.03.01

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こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。

3月1日は、「デコポン」の日です。平成3年3月1日に熊本県からはじめて市場に出荷されたことから、のちにデコポンの日が生まれました。

デコポンの正式な品種名は「不知火(しらぬひ)」。この名前で売られていることもあります。なぜ名前が異なるのでしょう?

実はデコポンは、不知火のなかでも糖度13.0度以上、酸度1.0度以下などの条件をクリアしたものにつけられる名前なんです。なおかつ商標登録されているため、全国のJAだけがデコポンの名前で出荷することができます。デコポンという名前は品種ではなくブランド名だったんですね。

苦味はすくないですし、糖度の基準があるぶん、ハズレに当たることがほぼありません。全国的にこうした基準を設けている果物はほかになく、デコポンは「全国統一糖酸品質基準」を持つ日本で唯一の果物なんですよ。

今は柑橘類の種類もさまざまありますが、デコポンはその見た目からすぐに「デコポンだ」とわかるのがうれしいです。温州みかん、せとか、はるか、八朔、いよかん、文旦……いろんなものがスーパーに並んでいると、「あれ? このあいだ食べたのはどれだっけ?」と正直わたしには区別がつかないときがあります。特徴的なシルエットのデコポンは、安心して「いつものだ」と思って買えるんですよね。

食べやすいのもデコポンのいいところ。皮は厚めですがやわらかく、手でむくことができます。じょうのうと呼ばれる薄皮もむかなくてもOK! 種もすくないです。ラクに食べられるのに甘くてジューシーで、もう文句のつけようがありません。

生でそのまま食べるのが一番だと思いますが、わたしは薄皮をむいて寒天ゼリーにして食べるのも好き。ゴロゴロとした果肉が入ったゼリーは食べ応えもあって、見た目もオレンジ色があざやか。デコポンの中身をくりぬいて皮を器代わりにしたゼリーなら、さらに見た目の特別感が味わえます。

デコポンの旬は、自然の中で露地栽培されたものが出まわる3月から4月ごろ。ちょうどおいしいシーズンがやってきています。今日は旬のデコポンを食べませんか?

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栗田真希

ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。

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