出会いと別れの季節ともいわれる春。
「春告げ魚」との別名を持つ魚がいることをご存知でしょうか。
正解は大きな瞳が愛くるしい「眼張 メバル」です。
春になると沖合から沿岸の岩場や藻場へ移動し、そこで生活をはじめるために春告げ魚と呼ばれるようになったそうです。

元来、メバルという魚は分類上1種類のみとされていましたが、現在では「クロメバル」、「シロメバル」、「アカメバル」の3種に分けられています。
よってメバルという名前はこの3種の総称になります。
鮮魚コーナーで見かけた際にはどの種類のメバルなのかを予想してみるのも面白いかもしれませんね。
メバルは夜行性の魚であり、夜の少ない光の中でも活発にエサを捕食できるよう眼を大きく進化させました。
あの愛くるしい瞳は、厳しい海の世界を生き抜く上でとても重要な役割をもっているのです。

暖かい陽気に誘われて海に出かけた際には、ぜひ岩場の周辺を観察してみてください。きっと黒い影の群れに出会えるはずです。
メバルはヘリコプターのように水中でホバリングしながらエサを待ち構えていますので、春はその姿を見られる絶好のチャンスですよ。

余談ですが、春はメバルの数釣りが楽しめる季節でもあります。
しかしながら成長速度が非常に遅く、3年で15cm前後、5年で20cm前後、そして30cm前後になるには約10年もかかってしまいます。
愛おしいメバルと末永く付き合っていくためにも、できるだけリリースする気持ちを忘れたくないものです。



吉村良太
コンテンツエディター・釣りと料理が好きな会社員
好きな季節は実りの秋。心地よい気温や澄んだ空気、そして冬を前にした哀愁もたまらなく好きです。魚は冬を乗り越えられる脂肪を蓄えるために荒食いをする季節でもあります。旬の魚に興味を持っていただけたら幸いです。
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