みなさん、こんにちは。ライターのきむらいりです。
明日は5月5日のこどもの日、そして「端午の節句」の日でもあります。端午の節句といえば「菖蒲湯」に入るならわしがあることは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
「端午の節句」は、1月7日の「人日(じんじつ)」、3月3日の「上巳(じょうし/じょうみ)、7月7日の「七夕(たなばた/しちせき)」、9月9日の「重陽(ちょうよう)」と並ぶ、五節句のうちのひとつです。

古くから菖蒲は、邪気を払う薬草として無病息災を願い、軒先に飾ったり菖蒲酒にして飲んだり、湯に入れたりと広く重宝されてきました。
季節湯とは?
四季折々の旬のものを取り入れたお風呂のこと。 旬の植物を湯船に浮かべることで、そのパワーを全身で享受しながら季節の変化を楽しむ、日本古来から伝わる入浴文化。平安時代に弘法大師・空海が医療用の薬湯として「薬草風呂」を広めたのがルーツとされています。※諸説あります
「菖蒲湯」は夏に向けてだんだん暑くなるこの時期に入ることで、さわやかな香りや成分を体に取り込み、さまざまな病気に打ち勝とうという先人たちの知恵と願いが込められた季節湯なのです。
家庭だけでなく、浴場施設でも気軽にたのしめる「菖蒲湯」
菖蒲には、腰痛や神経痛にいいとされている精油成分が多く含まれており、ほかにも血行促進や冷え性、筋肉痛、リウマチ、また独特の香りはアロマ効果で心身ともにリラックス効果が期待できます。
「菖蒲湯」に用いるのは主に葉の部分。5月5日が近づくとスーパーや八百屋さんにも並ぶため、とても手軽に手に入れることができます。
「菖蒲湯」をご家庭でたのしむ場合は、菖蒲の葉をさっと洗ってそのままお湯に浮かべるか、ネットなどに入れて湯船に入れるだけでOKです。長さが気になる場合は、半分に切るなどするとよいでしょう。

ちなみに、さきほど菖蒲湯に使われるのは葉の部分が多いと言いましたが、実は血行促進や保湿の効果がより期待できるのは根の部分とされており、こちらは漢方薬局に相談することで手に入れることができます。根の部分をお風呂に入れる場合は、お茶パックやネットに入れて、洗面器やボウルなどに移し、熱湯を注いで10分ほど置くことで精油成分を抽出します。その後、抽出液と袋を湯船に入れましょう。

なお、この時期は銭湯などの入浴施設でもイベント湯として「菖蒲湯」を実施していることも多いので、自宅でなくともたのしめる機会の多い季節湯です。
5月は一年のなかでも過ごしやすく、気候の穏やかな日が多い時期ですよね。菖蒲の爽やかな香りに包まれながら、新しい季節の訪れの喜びを全身で享受しましょう!

木村衣里
編集者・ライター
北海道函館市出身。Web系編集プロダクションを経て2018年7月に独立。フリーランスの編集ギルドチーム「Huuuu」所属、「東京銭湯 - TOKYO SENTO -」元編集長。全国を取材で飛び回りながらいろんなお風呂にはいるのが好きで、動物はもっと好き。この世で一番愛らしいのはカバだと思っています。
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