バラ

旬のもの 2021.05.08

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こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。

バラの花が咲きはじめる季節。風が薫る公園をゆっくりお散歩したくなりますね。

ずっと昔から、人類に愛されてきたバラ。その香りと美しさが今も多くの人びとの心をとらえています。歴史上、クレオパトラやマリー・アントワネット、ナポレオン妃ジョゼフィーヌはバラ好きとして有名でした。

世界三大美女のひとりといわれたクレオパトラは、浴槽にバラのオイルや花びらを浮かべて楽しんでいたそう。フランスの王妃だったマリー・アントワネットは、大輪のバラの花を手にして微笑む肖像画が印象的です。

とくに、18世紀末フランスのナポレオン妃ジョゼフィーヌのバラ好きは本格的でした。世界のバラをパリ郊外のマルメゾン宮殿の庭に集めて栽培。中国や日本のバラも含め、およそ250種類ほどあったといわれています。それを植物画家に描かせ、その絵をまとめたものがのちに『バラ図譜』として出版されました。

ジョセフィーヌはバラを集めるだけでなく、専門の園芸家に新しい品種を次々とつくらせました。彼女が亡くなったあとも新しいバラが生み出され、19世紀半ばまでに3000種を超えたともいわれています。

時代の主役となるような女性たちに愛されてきたバラ。わたしはフラワーアレンジメントをすこしだけ習ったことがあるのですが、そのときこう教えられました。「バラは絶対に主役になる花なんだよ」と。

花束をつくるとき、主役と、主役を引き立てる脇役のバランスが大事になります。主役をしっかり立てることでメリハリがつき、まとまりが出るのです。バラは、絶対に主役。その脇役にはなれない存在感が、バラが愛される理由のひとつなのかもしれません。

人びとの生活のそばにあるバラ。今では香水や化粧品、シャンプーや入浴剤などバラの香りのものがたくさんあります。5月の開花シーズンに合わせて、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?

わたしはバラの花をお花屋さんで買って、おうちに飾って楽しもうと思っています。すてきな香りに包まれて初夏を過ごせそうです。

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栗田真希

ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。

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