こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回はナナホシテントウの話を書きたいと思います。
季節も暖かくなり、テントウムシをたくさん見かけるようになりました。そんなテントウムシを見てみると、模様が違ったりして色んな種類がいることに気がつきます。星のような斑紋の数が2つや4つのものや、10個以上あるものなども見かけます。
ナミテントウと呼ばれる種類はナナホシテントウのように身近で見られますが、模様の変化が大きいので、星の数にも変化があってややこしいテントウムシです。
その反対に、皆さんご存知のナナホシテントウは、名前から連想できるように7つの星を背中に持っているんですね。星の数が7つだったらナナホシテントウです。
ナナホシテントウ限定の話ではないですが、テントウムシにまつわるジンクスがあるのは知っていますか?
テントウムシが体にとまると良いことが起きるとか、病気を連れていってくれるなど縁起の良い話が日本だけでなく世界のあちこちで語られています。
人との関わりが深く、身近な昆虫であったからこそ、テントウムシにまつわる話がたくさんあるのだと思います。
ナナホシテントウは可愛い印象を持っているので、見つけたら触ってみたくなりますよね。
手のひらに乗せると、手の上を動き回ったナナホシテントウは指先に上っていって飛んで行きます。太陽に向かっていくような姿から太陽信仰と結びついて縁起の良さが語られてきたのもあるのです。
ただ、触るときには注意が必要です。
ナナホシテントウは刺激を受けると、身を守るために脚の関節部分から黄色い汁を出すのです。毒などはないので心配しなくても大丈夫ですが、口に入れるととんでもなく不味いそうですよ。
そんなナナホシテントウにも子供時代がもちろんあります。
テントウムシは幼虫からサナギになり、羽化して成虫になります。
そのために幼虫のときと成虫では姿が大きく変わっているので、幼虫の姿を知らないとナナホシテントウだと気づかないかもしれません。
ナナホシテントウは春先から見られ、今の季節は外でもたくさん見ることができます。しかし、夏になって暑くなると休眠を始める個体が多いので、観察するには今くらいの季節がベストです!ぜひ外に探しに行ってみてください。
写真:村松佳優
暦生活から、"2021年の新茶"をお届け
今回は兵庫県神河町でお茶園を営まれている「仙霊茶(せんれいちゃ)」さんの“新茶”をお届けします。
仙霊茶では、恵まれた土地の風土を活かした「自然栽培」を大切にされています。
村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
暦生活のお店
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