こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回はアゲハチョウの話を書きたいと思います。
アゲハチョウといえば、黄色く大きなチョウチョがお花にやって来ているのをイメージしますね。そして幼虫は目玉模様が特徴的な緑色のイモムシです。
家のベランダにはレモンの鉢が置いてあるのですが、春になって葉っぱがついてくるとアゲハチョウが卵を産みにやって来ます。同じように柑橘系の植物の鉢にアゲハチョウがやって来た経験をしている人も多いのではないでしょうか?
アゲハチョウの仲間にも色んな種類があり「キアゲハ」や「クロアゲハ」などが有名です。アゲハチョウと呼ぶとややこしいこともあるので「ナミアゲハ」と呼びます。

幼虫に持っているイメージは次の写真のような感じではないでしょうか?

緑色で目玉模様が特徴的です。思っているよりも目玉模様が小さいと感じた人もいるかもしれませんが、イラストなどではこの部分を大きくデフォルメして描かれていることが多いからかもしれません。
そして、怒るとツノを出してニオイで威嚇します。
このツノは「臭角(しゅうかく)」と呼ばれる器官で、危険を感じたときに風船のように膨らますことができるのです。独特なニオイがするので、身を守るのに役立つのでしょうね。

ちなみに、目玉のように見えるのはあくまでも目玉模様です。顔の前の方に黒い点々が縦に並んでいる部分が見えますが、そこが幼虫の実際の目になります。
ナミアゲハの幼虫は生まれた時からこのような姿をしているわけではありません。
生まれたばかりの幼虫は黒い毛虫のような姿をしています。成長すると、白い模様が入ってきますが、大きくなった緑色のイモムシと比べたら似ても似つかない姿をしています。
小さい時は鳥の糞の真似をして身を守っているといわれていて、たしかに鳥の糞に見えなくもないです。

幼虫から成虫のチョウへと姿が大きく変わっていくのですが、幼虫時代にも姿が変わっているのは昆虫の面白いところですね!
成虫になると、ミツを吸うので色んな花にやってきます。
大きめの重たい体で、器用に羽ばたきながらミツを吸っているところが観察できると思います。
そして、幼虫はミカンやレモンなどの柑橘系の植物を好んで食べるので、メスはそういった葉っぱに卵を産みにやって来ます。
春から秋まで長い間見ることができる身近な昆虫なので、庭や公園にやって来るナミアゲハをぜひ観察してみてください!

写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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