こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。
真夏の日差しのなかでも花を咲かせるサルスベリ。ピンクや真紅のあざやかな花を見上げると、夏バテした心にビタミンをもらったような気持ちになります。

サルスベリは中国原産の落葉樹で、日本には江戸時代の初めごろに渡来したとされています。原産地の中国では、唐の時代に長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため、紫薇と呼ばれているそうです。
夏から秋風の吹くころまで花が咲く期間が長いことから、漢字では100日にも渡って咲き続ける「百日紅」という別名もあります。この名前が日本でもそのまま使われているんです。

和名のサルスベリは、花ではなく幹の性質から名付けられました。樹皮が薄く、ぽろぽろはがれ落ちることで白くなめらかになるので、木登りの上手な猿でもすべってしまうところからついた名前です。でも実際、猿は普通に登れるんですって。

誰が名付けたのかは不明ですが、猿が登ってすべる場面を見たのではなく、自分が登ってすべって「これは猿もすべるに違いない!」と思ってしまったのかも? などと想像してしまいます。

寺院によく植えられていますし、庭木や街路樹としても人気が高いサルスベリ。明治から昭和時代の俳人であり小説家の高浜 虚子が詠んだサルスベリの句もあります。
炎天の 地上花あり 百日紅
真夏の暑い時期は、他の花がすくない時期です。そんななかでもサルスベリは次々と開花します。その存在感は目を引くものがありますよね。

暑くて外に出るのがおっくうになるときも、フリルのようなサルスベリの花は私たちの目を楽しませてくれます。今年の夏も、楽しみを見つけながら暑い日々を乗り切っていきましょう。


栗田真希
ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。
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