いよいよ夏本番。
太陽のような眩しい明るさで、大輪の花を咲かせる『ヒマワリ』の季節がやってきました。

ヒマワリはキク科の一年草で、北アメリカ原産の植物です。
1つの茎に1つの花を咲かせ、高さは大きいものだと3メートルほどにまで成長します。
花びらの黄色い部分にはおしべがなく、黒っぽい中心の部分におしべとめしべの両方をもち、大きなタネができます。

また、ヒマワリは1つの大きな花のように見えますが、実は小さな花がたくさん集まって1つの花の形をつくっています。
ヒマワリは、太陽の動きに合わせてくるくると花がまわることから「日まわり」、和名では「向日葵」と書きます。「植物が太陽の方へ向く性質」を「向日」、「太陽の方へ向かって成長する植物」を「葵」と言うことから、その名が付けられました。

しかし実際にこの動きをするのは成長しているときの、まだ若いつぼみの時期だけ。
花が咲いて茎が硬くなると東を向いたままほとんど動かなくなります。
また、太陽を象徴する花でもあることから英語では「sunflower(太陽の花)」とも呼ばれています。
ヒマワリは、オランダ人画家ゴッホが「ひまわり」として作品を発表したことでも有名です。連作で全部で7点あり、それぞれ花色や花器、背景が少しずつ違っています。

そのとき実際にゴッホが何を思って描いたのかはわかりませんが、ひとつひとつの作品を眺めていると、ゴッホがヒマワリに託したこころの動きを感じることができるようです。「希望」や「明るさ」など、微妙に移り変わる色合いやタッチが心境と重なって表現されているからこそ、多くの人に届く作品になったのだろうと思います。
前向きな気持ちになりたいとき、元気がほしいとき、私は必ずヒマワリを部屋に飾ります。

夏の暑さと忙しさでクタクタになって家に帰ってきても、ヒマワリが出迎えてくれる。
いつもは太陽の方を向くヒマワリが、私の方を向いて元気付けてくれている。
それだけで、部屋も気持ちもパッと晴れやかになるのと同時に私も、「自分のことや周りの人を明るく照らす存在でありたい」と強く思うのです。


高根恭子
うつわ屋 店主・ライター
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。奈良県生駒市高山町で「暮らしとうつわのお店 草々」をやっています。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。畑で野菜を育てています。
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