こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回、紹介するのはオオゾウムシという昆虫です。
ゾウムシと呼ばれる昆虫の一種なのですが、ゾウムシの仲間を皆さんご存知でしょうか?
その名前は、大きな体を持ったゾウ(象)に由来します。
ゾウの特徴といえば、あの長い鼻ですね。
その長い鼻を連想することで名付けられたのです。

写真で見てみると、ゾウの長い鼻がついているようです。
実際には頭部の先が長く伸びてその先に口がついています。口吻(こうふん)と呼ばれます。
だからゾウのように自由自在に動かしたりはできません。
この長い鼻はなんのためについているのでしょう?
主な役割は2つ考えられていて「食べる」ためと「産卵」するためです。
木の実などを食べる時には、木の実に穴をあけて奥の方を食べることができます。
産卵のときにも、長い鼻で穴を掘ってそこに産卵します。
この不思議に見える長い鼻にも、生態と深く結びついた役割があるんですね。
オオゾウムシは図鑑などでは樹液に集まるなどと書かれていることが多いですが、以前飼育して観察していた時にはニンジンやイモなどを好んで食べていました。
もちろん昆虫ゼリーもよく食べていましたが、自然の中では木の実などに穴を開けて食べているのかもしれません。
うちではカボチャが一番人気でしたけどね。

オオゾウムシは、ゾウムシの仲間の中でも大型の部類に入りますが、モノにしがみつく力もとても強いです。
脚先のツメだけでなく、関節部分(人間だと手首のイメージ)に棘が発達していて、その部分も引っ掛けてしがみつくのです。
服につくとなかなか取れなくて焦ります。

体の模様はちょっと地味な茶色ベースですが、こういった模様は木についていると結構見つけにくいものです。
見つからないことも大事ですが、見つかっても体が硬いことで身を守れる昆虫です。
硬さを表現するのは難しいですが、防御力がとても高いです。
見つけて取ろうとしてもなかなか引っ剥がせないので結構力が入ってしまうのですが、潰してしまう心配はありません。
変わった形の昆虫ですが、見ていると面白いので飽きないです。
見かけた時にはぜひ観察してみてください。
写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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