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低気圧と体調

旬のもの 2021.09.14

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「天気痛」や「気象病」という言葉をご存知でしょうか。天候の急変により頭痛や頭重、めまいやだるさなどの身体症状から、気分のおちこみ、眠気、そして無気力など多岐に渡る症状をあらわす厄介な不調のことを指しています。

気圧の変動や気候の変化が、心と体の不調の要因となるという考えは、俄には信じがたいかもしれませんが、中医学的には気候の急変が不調を作り出すというのは“常識”なんです。

中医学には体の不調が作り出されるのには、内因、外因、不内外因の3つの病因があると考えます。

内因とは主に怒、喜、思、悲、恐といった感情が過度になったものです。外因とは、自然界に存在する、風、寒、暑、湿、燥、火といった自然変化が急激になったもので、不内外因とは、不適当な飲食・過労・外傷などが上げられています。

例えば、正常な状態では空気に適度な湿り気を与え、肌や粘膜等を乾燥から守ってくれる空気中の「湿気」ですが、これが過度になって湿の邪気(じゃき 人体に悪影響を及ぼすもの)、「湿邪」に変化し人体を襲うと、頭重、めまい、吐き気といった症状を引き起こします。
また、過度な風、「風邪(ふうじゃ)」は、悪風、発熱、頭痛、鼻水、鼻づまり、喉の痛みを引き起こします。風邪によって出来た患部は風のごとくあちこち移動し、症状が出たり消えたりするという特徴もあります。また、 風寒、風湿、風熱など、ほかの邪気と合体しやすく、体が震えたり、痙攣、麻痺を起こしたりもします。

台風が近づくと雨や風がともに強くなりますね。これを中医学的に見ると、強い風邪や湿邪が現れたと考えます。もしあなたの体がストレス、過労、睡眠不足、飲食の不摂生、生活習慣の乱れなどから弱っていれば(不内外因)、これら強い風や高い湿度すら体の不調を作り出す元となるわけです。

また、急激な気圧の低下のように、体にかかる圧力が弱まると、人の体は若干ですが膨張します。ちょうど飛行機に載せてしまった袋菓子のようにパンパンに膨れるんです。
すると体のむくみや頭の膨張感・頭痛などを感じるようになってもおかしくありません。加えて気圧が急激に低くなるということはこちらも僅かですが酸素濃度も低くなります。
個人差はありますが、前述のようにもしあなたに何らかの精神的・肉体的ストレスがかかっている状態なら頭痛や吐き気、眠気につながることもあります。

体にかかる圧力が変わるということは、中から押し出す圧力も変化させる必要があるわけです。体内の自覚されない変化は、自律神経が担っています。
気圧や天気の急変では、急激な変化に合わせて色々微調整を行う必要があります。そのエネルギーの消耗もだるさや疲労感を感じさせる元になるでしょう。加えての酸欠状態なら、「副交感神経」、いわゆる「活動のブレーキの神経」が優位になるので、いつも通り体が動かなかったり、だるくなったりもするでしょう。
このような変化から、体がついていかずしんどくなってイライラしたり無気力になったりする方もいると思います。

過労、寝不足、食事のアンバランス、日々の生活からのダメージなどを考えてみると、天気痛や気象病が随分と身近になったでしょうか。

対策としては、まずは普段から過度な水分摂取を控えておくことです。

胃腸が弱って水分の代謝力が低下すると、余分な水分が体内に停滞し、むくみやすくなります。中医学では「胃腸は湿を嫌う」と言われ、また、「内湿が外湿を呼ぶ」という言葉もあります。体内に余分な水分が停滞している状態だと、外の湿度の影響を受けやすいという意味です。
普段からむくみ、軟便、胃腸不良、体や頭のだるさが見られる人は、低気圧や台風の影響を受けやすいと考えられます。胃腸が嫌いなのはその他、油っこくて味の濃いもの、甘いお菓子、冷たい飲食や生もの、濃い味の食事などです。胃腸ケアにはさっぱり味で温かいものを腹八分目にしましょう。

身体に余計な水分が溜まっているかどうかは、舌をチェックしましょう。舌を見て舌の本来の色が見えないほど、表面に苔がべったりついている人は、余分な湿気が溜まっていることが多いです。
加えて、手足の重だるさ、頭重感、水様便や下痢、鼻水・痰・耳だれ・おりものなど分泌物が多い、めまい、乗り物酔いしやすい、吐き気、浮腫などといった症状が多い方もお気をつけください。

余分な湿気を追い出すには、いんげん豆、レンズ豆、枝豆、さやいんげん、そらまめ、豆もやし、キャベツ、空芯菜、セロリ、バジル、モロヘイヤ、よもぎ、ココナッツ、しじみ、唐菓子などを積極的に日々の食生活に取り入れて活用しましょう。

加えて、胃腸の働きを促す、米、ハトムギ、じゃがいも、さつまいも、山芋、いんげん豆、黒豆、大豆、ひよこ豆、枝豆、えんどう豆、そら豆、青梗菜、かぼちゃ、カリフラワー、小松菜、人参、りんご、栗、アジ、いわしなども積極的に摂りましょう。

体内に余分な湿気が溜まっているときには、汗をかくのもよいですよ。ただし、ダラダラと発汗してしまうと疲労が強くなり、外の影響に抵抗するためのエネルギーを消耗します。発汗のめやすはじんわりと体表が湿る程度です。シャワーよりも湯船に浸かりましょう。辛いもので少し発汗するのも良いでしょう。サウナも軽めなら問題ありません。

しっかり眠ることも大事です。寝不足は、病因の一つ、不内外因を作り出します。
しっかり眠ることで、身体や心の調整が行われますので、できる限り早く寝る習慣をつけましょう。早寝のコツは、早起きです。早起きすることで、必然的に早く眠れるようになります。睡眠週間の改善には時間がかかるので、遅寝と寝坊がつづいている人は、2週間を目標に頑張りましょう。

中医学が考える天気痛や気象病は、天候の急変により作り出される風、雨、冷えなどといった外邪と、様々な環境、心理的、物理的ストレスによる、内因・不内外因などが重なって起きるものです。
これらはそれぞれの個々の弱い部分が強調されてしまうことになるので、症状は人それぞれ、多岐にわたります。
予防策は、日頃の生活/食習慣が鍵です。急激な気圧低下、天気の急変のときに焦っても何も出来ないことが多いので、不調が起きやすい人は、日々の生活を改める良いチャンスだとおもって、元気に結びつく生活を取り戻しましょう。

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櫻井大典

国際中医専門員・漢方専門家
北海道出身。好きな季節は、雪がふる冬。真っ白な世界、匂いも音も感じない世界が好きです。冬は雪があったほうが好きです。SNSにて日々発信される優しくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず人気に。著書『まいにち漢方 体と心をいたわる365のコツ』 (ナツメ社)、『つぶやき養生』(幻冬舎)など。

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