みなさん、こんにちは。ライターのきむらいりです。
近頃は朝晩の空気に秋めいた匂いを感じることが増えました。そうかと思えば日中には汗が滲みでるような陽気になることもあり、季節の変わり目にまだ体が慣れていない方も多いのではないでしょうか。
残暑の疲れが残るこの季節にぜひ試していただきたいのが「菊湯」です。
菊といえば秋を代表する花の一つであり、皇室の家紋にも用いられるほど日本に馴染み深い花でもあります。

季節湯とは?
四季折々の旬のものを取り入れたお風呂のこと。 旬の植物を湯船に浮かべることで、そのパワーを全身で享受しながら季節の変化を楽しむ、日本に古くから伝わる入浴文化。平安時代に弘法大師・空海が医療用の薬湯として「薬草風呂」を広めたのがルーツとされています。※諸説あります
中国では、菊は厄を払う長寿の薬草といわれ、お茶やお酒、薬湯にも使われてきました。
菊の花に含まれるカンフェンと呼ばれる精油成分は、皮膚を刺激して血行を促進し、肩こり・腰痛・筋肉痛などの体の痛みを和らげるとされています。また保温効果が高く、老廃物の代謝も活発にしてくれるので、寒暖差に疲れた体を癒すには最適なお風呂なのです。
残暑によるダルさを鎮めてくれる「菊湯」
菊と言ってもその種類はさまざまで、一般的に菊湯に使われるのは「リュウノウギク」と呼ばれる種類。
本州では、山地や丘陵地などに自生していることもありますが、自力で手に入れるのはそれなりにハードルが高いので「食用菊」や「菊花茶」で代用してもOKです。

「食用菊」や生花を使う場合は、1〜2日陰干しをして、茎や葉がついている場合はそれらも一緒に細かく刻みます。
乾燥した花を用いる場合は、そのままでOK。目の細かいネットや布袋に入れたら容器に移し、熱湯をかけて10〜15分ほど置いて成分を抽出します。あとは、煮出した汁を布袋ごとお風呂に入れて、菊湯をたのしみましょう。
生の花をお風呂に浮かべれば、目にも楽しい「菊湯」の完成です。
本格的な秋を迎える前に「菊湯」で夏の疲れをリセットし、新たな季節を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか。



木村衣里
編集者・ライター
北海道函館市出身。Web系編集プロダクションを経て2018年7月に独立。フリーランスの編集ギルドチーム「Huuuu」所属、「東京銭湯 - TOKYO SENTO -」元編集長。全国を取材で飛び回りながらいろんなお風呂にはいるのが好きで、動物はもっと好き。この世で一番愛らしいのはカバだと思っています。
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