こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回はスズムシの紹介です。
日本でスズムシといえば、その鳴き声で秋を感じる身近な昆虫ですね。
鳴き声と言っていますが、実際には羽を震わせて音を出しています。そして鳴くのはオスだけです。
これは音を出す大きな目的が、メスに求愛することだからです。そのためメスは鳴きません。
この音色を聴くためにスズムシを飼った事がある人も多いとは思うのですが、オスとメスを見比べたことがある人はどのくらいいるでしょう?


一番簡単な見分け方は産卵管があるか無いかです。メスは土の中に卵を産むために、はっきりと目立つ長い産卵管を持っているのですぐにわかります。
しかし、実はそれ以上に羽の作りが違います。
メスは鳴かないので、羽の作りがシンプルです。オスは羽をこすり合わせて音を出すために、羽の構造が複雑になっているのですね。
慣れてくると産卵管よりも羽の雰囲気でオスとメスを見分けたほうが簡単になってきます。
卵を産ませると、次の年にも楽しめるのですがワンシーズンだけの飼育だと幼虫を見ることはないかもしれません。
黒い印象が強いスズムシですが、生まれたばかりの幼虫は白い色をしています。

時間が経つとすぐに黒くなっていくのですが、生まれたてだと小さいのでスズムシとは思えないような姿に見えます。
周りの砂粒と比べたらかなり小さいのがわかりますね。

自然界では植物の葉っぱなどをかじっていると思うのですが、飼育する時によく使われるエサはナスやキュウリなどです。ニンジンもよく食べますし、カツオ節やニボシなど動物性のエサも必要です。
まだ小さいですが、ナスについているところをじっと見ていると、ちょっとずつ穴が空いていくのがわかるので楽しいですね。

写真に写っているのはまだ幼虫ですが、成虫の誕生記念にスイカをあげてみました。入れ替わりながらたくさん集まってきたので、水分の多いエサは好物みたいです。
スイカを食べるスズムシってなんだか可愛いですね。

今回は秋の風物詩でもあるスズムシを紹介しました。
実際には夏からその音色を聴くことができるので、外に出たらちょっと耳を澄ませてみてください。色んな虫の音色の中にスズムシの音色も混じっているかもしれません。


村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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