少し肌寒い季節になってきましたね。
海の水温も適度に下がり、厳しい冬を見越して魚が脂肪を蓄える季節が到来しております。
私も秋の間にたくさんの栄養をとって、風邪をひかない体づくりに専念したいと考えております。
さて今回は、糸を撚(よ)ったような鯛という、なんとも不思議な名前の魚「イトヨリダイ(糸撚鯛)」をご紹介します。

普段は水深50m前後よりも深い場所に生息しており、砂や泥が混じった海底付近を特に好みます。
全長は40~50cmほどまで成長しますが、若い個体は水深50m前後より浅い場所にも生息しているようです。
海底付近ではゴカイやカニ、エビなどを食べて生活しますが、魚の形をしたルアーにも食い付いてくるため、小魚も積極的に捕食していると予測できます。

魚釣りにおいては、船からのマダイやアマダイ狙いのときに釣れる嬉しいゲストとしても人気があります。
近年では、カヤックなどに乗り、専門で狙っている釣り人も増えてきているようです。
気になる名前の由来ですが、諸説あるものの、尾ビレの上葉(上の尖った部分)が糸のように伸びており、ヒラヒラとねじれるように見えることからイトヨリダイと命名されたようです。

私も釣り上げた経験がありますが、長い尾ビレの上葉は特に印象に残っており、上品なドレスをまとっているような美しさを感じました。
体色も特徴的で、薄いピンク色をした魚体の上に、蛍光イエローの縦縞模様が6本入っています。
魚体の美しさと比例して食味も非常に良いことから、日本に限らず台湾やフランスなどでも人気があるようです。


刺身や煮付け、焼き物、椀物、蒸し物、ムニエル、ポワレなど、どのような料理にでもマッチする上品な白身は一度は食べる価値があります。
特に秋から冬は美味しい時期になりますので、鮮魚コーナーや魚市場で探してみることをおすすめします。

吉村良太
コンテンツエディター・釣りと料理が好きな会社員
好きな季節は実りの秋。心地よい気温や澄んだ空気、そして冬を前にした哀愁もたまらなく好きです。魚は冬を乗り越えられる脂肪を蓄えるために荒食いをする季節でもあります。旬の魚に興味を持っていただけたら幸いです。
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