こんにちは。気象予報士の今井明子です。
厳しい寒さで身が縮こまる今日この頃。
寒い日には天気予報でも「冬日」や「真冬日」という言葉を耳にすることが増えるのではないでしょうか。
「冬日」も「真冬日」も気象庁によってきちんと定義された言葉です。
冬日とは、「日最低気温が0℃未満の日」のことをいいます。
2021年の年末から2022年にかけては、たびたび寒波が襲い、普段は温暖な都市部であっても冬日を記録することがありました。
私の住む場所でも、珍しくバケツに汲んでベランダに置いた水が凍ったり、立派な霜柱が立ったりしているのが確認できて、「久々に本格的な冬の寒さがやって来たなあ」と実感しました。
そして、真冬日とは、「日最高気温が0℃未満の日」のことをいいます。
これは相当に寒い! 厳冬期の北海道や東北地方、標高の高い場所の気温ですね。
そういえば、北海道出身の友人は、以前冬に「『プラス』の日(氷点下ではない日)は、北海道では暖かいほうなんだよね」と言っていたことがありました。当時温暖な関西地方に住んでいた私は、気温がひとけた台でもかなり寒いと感じていたので、「プラス」という言葉の存在と、「プラスが暖かい」という価値観にびっくりした覚えがあります。
「夏日(最高気温が25℃を超えた日)」や「真夏日(最高気温が30℃を超えた日)」は全国各地で耳にする言葉ですが、「冬日」や「真冬日」は限られた地域でしか聞けないという印象があります。
最近10年の傾向を見てみると、札幌は平年の冬日日数が100~130日程度です。1年の1/3程度は冬日なんですね。その一方で、東京や大阪では冬日が10日未満がほとんどです。
また、真冬日は札幌では20~50日程度ですが、東京は1967年以来ずっとありません。
気象庁の統計を見ると、日本の各地域の冬日の日数はどこも減少傾向にあります。今の気温の上昇傾向が続くのであれば、冬日や真冬日という言葉は、北国以外ではなじみがなくなっていくのかもしれません。
今井明子
サイエンスライター・気象予報士
兵庫県出身、神奈川県在住。好きな季節はアウトドア・行楽シーズンまっさかりの初夏。大学時代はフィギュアスケート部に所属。鯉のいる池やレトロ建築をめぐって旅行・散歩するのが好き。
暦生活のお店 STORES
-
【2024年4月始まり】にっぽんのいろ日めくり(おまけつき)
3,300円(税300円) -
源氏物語 五十四帖の色
2,750円(税250円) -
プリザーブドフラワーのフォトフレーム<ピンク>
6,600円(税600円) -
プリザーブドフラワーのフォトフレーム<イエロー>
6,600円(税600円) -
プリザーブドフラワーのフォトフレーム<ブルー>
6,600円(税600円) -
てふてふ 白(ピアス・イヤリング)
4,950円(税450円) -
チューリップブローチ
3,850円(税350円) -
花刺繍のバッグ(ベージュ・ネイビー)
13,200円(税1,200円) -
注染手ぬぐい「昇り鯉 錦」 / かまわぬ
1,760円(税160円) -
注染手ぬぐい「五月鯉」 / かまわぬ
1,430円(税130円) -
金太郎とくまの箸置きセット
1,540円(税140円) -
こいのぼりの箸置きセット / 青・桃・緑
1,650円(税150円) -
錦彩あっぱれ金太郎
3,080円(税280円) -
錦彩ちりめん鯉のぼり飾り
4,180円(税380円) -
桃太郎土鈴
1,980円(税180円)