今日は冬の風物詩ともいえる「ワカサギ(公魚)」をご紹介いたします。

ワカサギは全長10cm前後の小さな魚で、1年を通して漁獲があります。
日本全国の湖沼や河川、ダムなどに生息しているポピュラーな魚ですが、江戸時代には、11代将軍・徳川家斉に献上されていた御公儀の魚だったようです。公魚という漢字は、御公儀の魚だったことに由来しています。

多くの魚は寒い時期になるとエネルギーを無駄に消費しないように活発に行動しなくなるので、釣りづらくなります。しかし、ワカサギは冷たい水に強いこともあり、厳冬期でも釣りやすい魚としても有名です。
氷が張った大きな湖の一部に穴をあけて釣り糸を垂らす姿を想像する方も多いと思いますが、それは北部(北日本)での釣り方です。

北日本以外の地域では、船の上にドーム状の暖かい部屋が乗っかっているドーム船や屋形船、貸し切りボートの上から釣るのが一般的です。
ドーム船や屋形船の一部には、釣りたてのワカサギをその場で調理してくれるサービスまであります。
ウロコや内蔵を取り除かずに調理ができますので、持ち帰ってお好みの料理で楽しむ方も多くいらっしゃいます。

おすすめはシンプルな天ぷらや南蛮漬けですが、甘露煮なども美味しいようです。
まったくの初心者でも楽しめるように釣り竿などはレンタルサービスなども充実していますので、未体験の方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

余談ですが、ワカサギはキュウリウオ科に属しています。
キュウリウオとは、野菜のキュウリのような香りがするという意味から命名された魚です(実際にキュウリの香りがします)。

キュウリウオほどではないですが、ワカサギもキュウリに似た甘い香りがします。
このキュウリの香りは新鮮な状態ほど強く香るとのことですので、釣れた際やスーパーで購入した際には独特な香りを楽しんでみてくださいね。


吉村良太
コンテンツエディター・釣りと料理が好きな会社員
好きな季節は実りの秋。心地よい気温や澄んだ空気、そして冬を前にした哀愁もたまらなく好きです。魚は冬を乗り越えられる脂肪を蓄えるために荒食いをする季節でもあります。旬の魚に興味を持っていただけたら幸いです。
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