こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回はゲンジボタルのお話です。
ホタルといえば6月の梅雨頃に、ふわふわと光りながら飛んでいる姿が印象的な昆虫です。
その中でも有名なホタルがゲンジボタルです。

ゲンジボタルはホタルの中でも大型の部類で、各地で開催されるホタルの観賞イベントで見る機会も多い昆虫です。
他にも、ヘイケボタルやヒメボタルなど、ホタルの仲間は日本に60種類ほどが確認されています。
昼間は、葉っぱの陰で大人しくしていますが、日が暮れて暗くなると発光を始めます。
光る主な理由は、暗い中で求愛のコミュニケーションを取るためと考えられています。フェロモンや触角を発達させてコミュニケーションを取るようになった他の夜行性の昆虫と比べても、光るという選択を取ったホタルは面白いです。

ホタルが光った軌跡は写真で見ても美しいものです。
写真は、ほたるまつりが開催されていた場所のものですが、たくさんの人がホタルの光を見に訪れていました。
ホタルの観察では光はNGなので気をつけましょう。
懐中電灯やスマートフォンの光は、他の方への迷惑にもなりますし、ホタルへの影響も考えられるので、できるだけ気をつけたいものです。
ホタルでびっくりすることの一つに、すべての成長段階で発光が確認できることです。
卵の段階から、幼虫になるとお尻の先が光りますし、サナギもほんのりと光っているんですね。
そんなゲンジボタルですが、環境の変化で数が減っている場所も多いです。
水質の悪化や護岸工事などの影響が大きく、今では見られなくなってしまった場所も多くなってしまいました。
幼少期は滋賀で過ごしていたので、時期が来れば玄関先でもホタルが見られたのが懐かしいです。
光っているイメージが強いと思いますが、ホタルそのものをじっくりと見たことはありますか?

ゲンジボタルの写真です。黒い体に赤い胸の模様が特徴的です。
光るのはお尻の先の方ですね。
ゲンジボタルは体長が大きいことと、胸の模様が十字に見えるところが見分けるポイントになっています。
他のホタルはここの模様が違います。
頭を下に向けて隠していますが、大きな目がくりくりとして可愛い顔をしているのがなんとなくわかるかと思います。
ゲンジボタルは5月下旬から6月が見頃の所が多いです。
観察会自体が中止の所も多いですが、シーズン的には観察できる場所もまだあると思います。ホタルの光を観賞しながら、自然の素晴らしさを感じる機会にしていきたいですね!

写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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