奈良公園

旬のもの 2022.06.23

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こんにちは、ライターの松下恭子です。
今日は、私が住む奈良県を代表するスポット「奈良公園」のお話です。

私は、2019年に当時住んでいた東京都から奈良県へ移住しました。
とはいえ、奈良には中学校の修学旅行以来訪れたことがなく、ふいに「奈良の印象は?」なんて聞かれてしまうと「奈良公園に..鹿がいる..?」くらい、ぼんやりしたものでした。(ごめんなさい)

しかし、実際に住み始めてから少しずつ分かってきたことがあります。それは、当初私が抱いていた奈良の印象は大きく間違ってはいなかったということでした。

県内で「奈良公園」は代表的な観光スポットですし、歩けば必ず「鹿」に遭遇します。

ただ、一つだけ誤算がありました。それは、奈良公園は当初想像していた「ふつうの公園」ではなかったということでした。

奈良公園の総面積は約660ha。東京ドーム約140個もの広さがあると言われています。

そして、ただ広いだけではありません。1998年に世界遺産に登録された8つのうち、東大寺・興福寺・元興寺・春日山原始林の4つの資産が園内に集まっています。
さらに、若草山までを含んでいるので、もはや一つの街のような規模です。

また、公園内には1,000頭以上もの鹿が生息していると言われています。
なぜそんなにたくさんいるのかというと、奈良の鹿は昔から特別な存在として扱われてきた歴史が大きく関係しています。

奈良時代、春日大社の主祭神・武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が白い神鹿に乗って春日山に降り立ったという言い伝えから、奈良の鹿は「神の使い」として保護されるようになりました。

1957年には「奈良のシカ」として国の天然記念物に指定され、保護対象となったことで、奈良公園にはたくさんの野生の鹿が生息するようになりました。

奈良公園には年間行事もたくさんあります。

毎年1月の第4土曜日に行われる若草山焼きからはじまり、鹿寄せ、節分、東大寺二月堂の修二会、なら燈花会、大文字送り火、鹿のつのきり、正倉院展、春若宮おん祭りなど有名どころの行事が盛りだくさん。なかには、奈良時代から1,000年以上もの間絶えず続く行事もあります。

こうして色々調べていくと、奈良公園は「ふつうの公園」の域を超えた場所であることが分かりますね。

私が奈良に移住して初めて奈良公園を訪れたとき、同じ場所に「雑多」な空気と、「神聖」な空気が入り混じっていることに驚きました。

公園内はのどかなのに、神社仏閣の境内に一歩足を踏み入れると、ひとたび荘厳な空気に包まれる。それはまるで、細い糸で背中をピンと釣り上げられたような不思議な感覚で、心が洗われる気分になりました。

また、季節によって変わる景色も新鮮でした。

春には桜や梅が咲き、夏には新緑が眩しくて、秋は紅葉の風情があり、冬はキンと冷たい空気が公園内を包み込む。

行くたびに何重奏もの息遣いが聴こえてくるようで、沁みわたり、自分の足元を見つめるきっかけをもらえる。「心が動く」瞬間が、たくさん訪れる。

私にとっての奈良公園は、そんな場所だなぁと思います。

みなさんは、身近に大切な場所はありますか?

ぜひ、関西方面に来る機会があったら、奈良公園を訪れてみてくださいね。
ただ歩くだけでもきっと、豊かな世界が目の前に広がることだろうと思います。

※今回文中でご紹介した写真は、奈良に移住してから撮りためていたものです。振り返るとこんなにも「心が動く」瞬間がたくさんあったのだなぁとうれしくなります。これからも奈良で、たくさんのいい時間を過ごしていきたいと思います。

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松下恭子

うつわ屋 店主・ライター
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。奈良県生駒市高山町で「暮らしとうつわのお店 草々」をやっています。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。畑で野菜を育てています。

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