こんにちは。料理人の川口屋薫です。
今日のお話は、「モロヘイヤ」です。

モロヘイヤは、夏の暑さをものともせず6月から9月にかけて収穫できる旬の葉物野菜で、原産地は熱帯アフリカ北部、またはインドと言われています。
モロヘイヤが食べられてきた歴史はとても古く、古代エジプト時代からと言われています。10世紀後半、古代エジプトの王様がモロヘイヤのスープを食べて病気が快復したことから、「王家のスープ(ムルキーヤ)」と名付け、野菜そのものも「王様の野菜(ムルキーヤ)」と呼ぶようになり、やがて発音がなまり、「モロヘイヤ」と呼ぶようになったと言われています。

こうして約2000年以上、熱帯地域の国々で食べられてきたモロヘイヤですが、日本で普及したのは、およそ30年ほど前。壮大な歴史と比べるとまだ浅いような気がしますね。
日本人は、オクラ、長芋、なめこ、わかめ、とろろ昆布などネバネバ、ヌルヌルした食感を好みますが、モロヘイヤもその一つ。
日本に定着したのは、和食文化に馴染む野菜だったことが大きいと考えられます。
私はこれを知ったとき、モロヘイヤを食べることは喉が痛い時に葛湯を飲むような、優しく労ってくれるような野菜なのかなぁと思いました。

さらに、モロヘイヤには豊富な栄養が含まれています。同じ緑黄色野菜のほうれん草と比べても、カルシウムは約5倍、カロテンと食物繊維は約2倍も含まれているそうです。
暑さで食欲が落ちた時も食べやすく、栄養たっぷりのモロヘイヤ。茹でて刻んだモロヘイヤを納豆と混ぜ合わせた「ネバネバ料理」は、和食ならではのメニューですね。

さて、今日のレシピは、夏らしい爽やかさが通り抜けるような、バジルの香るソースをご紹介します。
バジルや松の実がない時は、市販のジェノベーゼソースを少し入れてください。よかったら作ってみてください!
バジル風味のモロヘイヤソース

材料(2人前)
•モロヘイヤ(葉のみ) 1袋
•バジル 4〜5枚
•にんにくスライス 1枚
•松の実 12粒
A
•塩 少々
•オリーブオイル 大さじ2
•粉チーズ 大さじ1

作り方
①モロヘイヤの葉を30秒塩茹でした後、水にさらしてから、キッチンペーパーでよく水気を絞り、ザクザクと刻みます。
②ボールに、①、手でちぎったバジル、みじん切りにしたにんにく、Aを入れて菜箸で混ぜ合わせます。
③盛り付けに、松の実をパラパラとかけたら完成です。
長芋の細切りにかけると爽やかな副菜になります。パスタ料理や魚のムニエルや焼いた肉の付け合わせにも合いますよ。


川口屋薫
料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁
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