こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮ったり、Webでいろんな昆虫を紹介するムシミルの運営をしたりしています。
今回のお話はタマムシ!
タマムシにもたくさんの種類がいます。
その中でも、緑と赤色の模様がキラキラと美しく輝くイメージのタマムシがヤマトタマムシとも呼ばれるいちばん有名なタマムシです。

このタマムシの美しい色は構造色と呼ばれるもので、光の加減で見え方が変わることが特徴です。
CDなどのディスクがキラキラしているのもこの仕組みですね。

見る角度を変えると、青っぽく見えることもあります。
昼間に活動するので、複眼も大きく発達して可愛い顔をしています。
綺麗な羽だけでなく、この顔も眺めてみてほしいです。
木々の高いところを飛んでいるのを見かけると、太陽の光で輝いてキラキラしています。
人間の目には、目立っているようにも見えますが、これには捕食者から身を守る効果もあると考えられています。
畑などに鳥よけでキラキラ光るものを置いていたりしますね。
また、緑の木々の中に止まっていると意外に背景に馴染む色彩でもあります。

弱った木や枯れ木に産卵しますが、この時はさすがに目立ちますね。
幼虫は木の中で育つのですが、成虫の姿からは想像できないような見た目をしています。
お見せしたい気持ちもあるのですが、苦手な人もいると思うのでここでは省きます。興味があればムシミルでも紹介しているのでのぞいてみてください。
立ち枯れの弱った木や、伐採されたばかりの木があれば産卵しにやってくるかもしれないので観察していると楽しいです。

タマムシは文化的にも人との関わりが深い昆虫でもあります。
この色彩は、先にも紹介した構造色によるもので、死んでも綺麗なままです。
ですから、日本の伝統工芸やアクセサリーなどの宝飾品でも使われてきた歴史があります。
他にも、この見た目から縁起が良いとされ、幸せを運んでくるとかタンスに入れておくと着物が増えるなどと言われてきました。

タマムシを見かけると嬉しくなりますね。
羽の見え方など面白いポイントがたくさんあるのでじっくり観察してみてください!
写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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