こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮ったり、Webでいろんな昆虫を紹介するムシミルの運営をしたりしています。
今回のお話はトノサマバッタです!
バッタの中でも有名な種類で、知っている人も多い昆虫だと思います。
生息環境は少しずつ狭められているので、街中ではあまり見かけることはありません。
見つけても、警戒心が強いので飛んで逃げてしまいます。
観察は少し難しいかも知れませんが、見つけた時は嬉しいですね。

私も子供の頃には、田んぼや運動場の端に広がる草むらでバッタ捕りをしていました。
オンブバッタやショウリョウバッタなどは簡単に捕まえられたのですが、トノサマバッタにはよく逃げられました。
ジャンプするだけではなくて、かなり遠くまで飛んで逃げます。トノサマバッタとは追いかけっこを何度も何度もした覚えがあります。
そんなトノサマバッタは緑色に茶色の羽が一般的です。
バッタの仲間に多い色彩ですが、これは草むらの中などに隠れるのに向いているんですね。
羽の模様が斑(まだら)になっているのもその効果を高めています。

青々とした葉っぱの色と、枯れた草の色に見事に馴染みます。
近くを通ると飛んで逃げるので、その時になって足元にトノサマバッタがいたのだと気づくこともしばしばです。
正面から見てみれば、ユニークで愛嬌のある顔をしているのがよくわかります。

有名なヒーローのモチーフにもなったトノサマバッタですが、本物の顔はこんな表情をしているんです。
キリギリスの仲間やコオロギなどは鳴く虫として有名ですが、トノサマバッタも鳴くことができるのはご存知ですか?
鳴き方も特徴的で、羽をこすり合わせて音をだすのではなく、後ろ脚と羽をこすり合わせて音を出します。
鳴き声も聞いてみたいものですね!

広い草むらなどに住むトノサマバッタは、普段の生活の中ではなかなか見る機会も少ないかもしれません。
でも、河川敷などに広がる草むらや公園などでも見ることができますし、緑の残った空き地や荒れ地などで見つけることもできます。
ぜひ、愛嬌のある顔や鳴き声などの観察をしてみてください。
写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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