こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮ったり、Webでいろんな昆虫を紹介するムシミルの運営をしたりしています。ムシミルで検索すると出てきます。
今回のお話は、冬の昆虫であるフユシャクを紹介します。

気温が少しずつ下がるのに合わせて、秋の昆虫の鳴き声も少しずつ聞こえなくなり、静かになってきました。
昆虫といえば夏のイメージが強いと思います。
実際に、春から夏にかけて繁殖活動をするものが多いですね。
冬の間はどこかにひっそりと隠れて、暖かくなるのを待っているのです。
しかし、フユシャクの仲間は違います。
他の昆虫を見かけなくなった寒い季節に登場するシャクガの仲間なんですね。
上の写真で撮影したシロフフユエダシャクは、1月の下旬に見かけた個体です。
コートが必要な気温の中でポツンと止まっているのを見つけました。
寒さに弱い昆虫が多いので、ライバルが少ない時期に繁殖するように進化してきたのでしょうね。
オスは他のガの仲間と同じように羽を持って飛ぶことができます。
しかし、メスには羽が無いものが多く、あっても短くて飛ぶことができません。

知らなければガの仲間ということにも気づかなさそうです。
メスは飛べないので、フェロモンでオスを呼び寄せて交尾をします。
種類にもよりますが、卵と一緒にお尻の毛をつけているのを見ることもできます。
卵を守るための行動だと思うと、なんだか愛おしい気持ちになります。

春先まで見られるものもいますが、その多くは冬の寒い時期に活動しています。
冬に昆虫を探す人は少ないと思うので、なかなか見る機会がないかもしれません。
しかし、明かりにやってくる習性を持ったフユシャクもいたりします。
そんなフユシャクの仲間は、ふと玄関の壁にくっついていたりもするので、見つけると嬉しくなります!

もちろん飛んでやって来られるのはオスだけですが、オスがいるということは近所にはメスも生息しているってことですね。
冬場でも、散歩のついでにこんな昆虫がいることを思い出して探してみるのも面白いと思います。

写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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