こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮ったり、Webでいろんな昆虫を紹介するムシミルの運営をしたりしています。ムシミルで検索してみてください。
今回は、色が綺麗で身近なチョウ「ベニシジミ」を紹介します。

ベニシジミはシジミチョウ科と呼ばれる、小型のチョウのグループに含まれる一種です。
紅色の羽がとても目立っているので、見かけたらすぐにわかると思います。
小型ながらとても美しい種類で、公園などでもたくさん飛んでいて身近に感じることができるチョウです。
これは、幼虫の食べ物も身近な植物であることが大きな理由の一つです。
公園の草むらなどに普通に生えているタデ科のスイバやギシギシなどの葉っぱを食べます。
春になって暖かくなり、しばらくするとベニシジミがいつの間にか飛んでいます。
お花ではなく、草むらの葉っぱに降りていったら、産卵をしているかもしれません。
葉っぱの裏や茎を探してみれば、白い粒が見つかります。
凸凹になった、デザイン的な造形をした不思議なものがベニシジミの卵です。

とても小さいので、初めて見た時は卵かどうか自信が持てませんでした。
しかし、写真に撮って拡大してみれば確かに卵です。
こういったものを探して見つけるのは、まるで宝探しのようでいつも楽しくなってしまいます。
ベニシジミの成長は早く、数週間で成虫まで育ちます。
そして、年に何回も産卵から成虫まで育つことを繰り返すので、春から秋までいつでも見ることができるんですね。

ベニシジミは冬の寒い時期をどのように過ごしているでしょう?
実は、幼虫の姿で越冬をしていて、今の時期でも探すと見つけることができます。
幼虫が食べるギシギシやスイバの葉っぱは、冬の間でも草むらで見ることができます。
その葉っぱの裏側にひそんでいることが多いので、葉っぱを一枚一枚裏返していくと見つかるかもしれません。
見つからない時は全く見つからないので、根気のいる作業になりますが、出会えたときの喜びも大きいですね。

ほんのりピンクがかった、小判のような形をした幼虫です。
暖かい日には葉っぱの表の方に出てきて葉っぱを食べることもあるので、お天気の良い日に探すと見つけやすいかもしれません。
ベニシジミはとても身近な昆虫の一種です。
春になって成虫が飛ぶのが待ち遠しいですが、今の時期でも幼虫に出会えることもあるので、よかったら散歩しながら探してみてください。

写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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