こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」の運営をしています。ムシミルで検索してみてください。
今回は秋の昆虫として有名なキリギリスを紹介します。
実はキリギリスは「ニシキリギリス」と「ヒガシキリギリス」の二種に分かれているのですが、ここではまとめてキリギリスとして紹介しますね。
夏前くらいから成虫が見られはじめ、春先から観察していると幼虫がたくさん見つかります。
しかし、有名な昆虫の割には見かけないと言っている人も多い昆虫です。
数がすごく少ないわけではなく、河川敷やちょっと深い草地に多いイメージです。普段の生活環境の中で出合う機会は少ないのでしょうね。

春先に草むらにつっこんでいくと、たくさんのバッタの幼虫たちが跳び出してきます。
その中で、キリギリスの幼虫はどんな姿かわかりますか?
バッタやキリギリスの仲間は幼虫も成虫と同じような姿をしていますが、小さくて羽も持たない似た種類の昆虫もいます。
特にヤブキリの幼虫とはよく間違われます。

上の写真はキリギリスの幼虫です。
背中の両サイドに筋模様が入って見えるのがキリギリスです。
ヤブキリの幼虫は、上から見ると背中にオレンジの太い筋が一本だけ入ったように見えるので、覚えておくと見分けるポイントになります。

さて、キリギリスにはどんなイメージを持っていますか?
ある有名な童話では、おっとりした怠け者のように描かれていることもあります。
しかし、実際は雑食性の昆虫でちょっと獰猛な一面も持っています。

雑食なので、飼育する時などはタマネギやニンジンなどの野菜も食べてくれます。
しかし、肉食性も強いので他の昆虫を捕まえて食べてしまうこともあるんですね。
激しい狩りをすることもあるんです。
写真を見てもらうと、前脚にはトゲがたくさん並んでいます。
このようになっているのは、つかんだ獲物が逃げにくいように発達したんでしょうね。
アゴも強力なので、うっかり掴んで噛まれるととても痛いです。
不用意に素手で掴むのはおすすめしません。
網やケースをかぶせるように捕まえて観察するのが良いですよ。

都会でも緑地公園などで見られることもあります。
草むらの中にちょっと目線を沈めて見ると、キリギリスや他の昆虫たちにも出合えますので、散歩のついでに観察してみるのも面白いですよ。
写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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