こんにちは。料理人の川口屋薫です。
実りの秋が訪れました。今日のお話は「新栗」です。

栗の木はブナ科の落葉樹で、冬に葉が落ち、春に芽吹き、細長い形をした新葉が繁ります。初夏に咲く花言葉は「豊かな喜び」(暦生活の今日の誕生花より)、夏になると小さなイガグリの赤ちゃんがつき始め、盛夏には灼熱の太陽を浴びながら、青々しいイガグリは大きくなっていきます。そして秋を迎えるとイガグリがポトポトと地面に落ち、新栗の収穫が始まります。
新栗は、古くからある慣わしや色にも深い関わりがあります。
2023年10月27日は「十三夜」です。旧暦の9月13日の月見ですが、この頃収穫期を迎えることから「栗名月」とも呼ばれています。
また、日本の伝統色では、源氏物語に登場する「落栗色」をはじめ、「蒸栗色」、栗色と合わせて表現した「栗梅」、「栗鼠色」などがあります。(暦生活にっぽんのいろより)
馬の毛並みや私達の髪、眼の色も栗色と呼ぶことがあることを思うと、身近に感じる親しみのある色かも知れません。
さて、すでに今年の新栗をつかった栗ご飯やお菓子を召しあがられた読者のみなさまもいらっしゃるかと思います。
私は毎年栗ご飯を作ります。手に入れてから冷蔵庫のチルド室で1週間から2週間保存します。栗に含まれるでんぷんが糖化して甘くなるからです。
渋皮煮は手間がかかりますが、疲れない程度に少量ずつ作るようにしています。無理せず繰り返していくと、作り慣れますし、上達していきます。


今日は、簡単にできる「新栗と新生姜のかき揚げ」のレシピをご紹介いたします。大阪の堂島にある蕎麦屋さんで食べた「新生姜と空豆のかき揚げ」を参考にしました。優しい辛味の新しょうがに、甘くて香りが良いホクホクした野菜がとても合って、舌鼓を打ちました。
茹で栗を使いますので、皮剥きがめんどうでしたら半分に切ってスプーンで中身を取り出してください。また、火の通り具合を気にしなくて良いので失敗しにくいかと思います。
ポイントは、カリカリと香ばしい香りがするくらい揚げた方が、冷めても揚げ菓子のような味わいが楽しめます。
家で揚げ物を控えている方は、フライパンで揚げ焼きにしてください。
小さなお子様がいらっしゃる方は、茹で栗と新生姜を別々に揚げられると良いと思います。
良かったら作ってみて下さい!
新栗と新生姜のかき揚げ

材料(2人分)
•新栗 約6個
•新生姜のスライス 約10枚
•天ぷら粉 適量
•天ぷらの衣 適量
•揚げ油 適量

作り方
①鍋で沸騰した湯に新栗を入れて40分茹でます。
③冷めた茹で栗の皮を剥きます。または半分に切ってスプーンで中身を取り出します。
④新生姜は皮を剥いたあと、薄くスライスします。
⑤茹で栗と新生姜に薄く天ぷら粉をまぶします。
⑥天ぷらの衣に⑤を混ぜ合わせ、170℃の揚げ油でカリッと揚げたら完成です。


川口屋薫
料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁
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