こんにちは。気象予報士の今井明子です。
秋の天気と聞いてまず思い浮かべるのが「秋晴れ」。抜けるような青い空を見上げて爽やかな風に吹かれると、心が躍ります。お出かけが楽しい季節ですよね。

実は秋は雨の季節であり、初秋には秋雨前線が停滞して台風もしばしば訪れます。しかし、秋が深まるにつれて爽やかな晴れの日が増えてきます。
秋になると夏に日本列島を覆っていた高温多湿な太平洋高気圧が勢力を弱め、大陸からは偏西風に乗って移動性高気圧がやってきます。この高気圧は温暖で乾燥した空気でできているので、カラッと爽やかな空気です。秋に開催される運動会や遠足などでは晴れると意外と暑く、ときには半袖で過ごせてしまうこともあるかもしれません。しかし、夏の暑さとは質が違い、息苦しくなるような蒸し暑さはありません。

秋晴れは心地よいので、「こんな日が何日も続くといいなぁ…」と思ってしまいますよね。しかし、残念ながらこの晴天はずっと続くわけではありません。「女心と秋の空」ということわざがある通り、この季節の天気は長続きせず、短い周期で晴れと雨を繰り返します。移動性高気圧とともに温帯低気圧も偏西風に乗ってやってくるからです。

天気が周期的に変わっていくので、休みの日に野外での予定を入れている場合、晴れるのかどうかが気になるところです。そこで役に立ってくるのが週間天気予報なのですが、週間天気予報は先の予報になるほど当たりにくくなり、予定の1週間前には晴れの予報だったのに、前日になると雨に変わってしまうこともよくあります。
それでも、お出かけの予定を中止すべきかどうか早めに判断したいのであれば、気象庁のホームページの週間天気予報をチェックしてみてください。晴れや雨などのマークの下にABCのアルファベットが表示されています。このアルファベットは信頼度と呼ばれるもので、Aなら今後も予報が変わる可能性が低く、Cの場合は予報が変わる可能性が高いです。

つまり、お出かけの予定の日が雨マークでも、その下にCがついていればあきらめるのはまだ早いということ。もしかして予定が近づくにつれて晴れマークに変わるかもしれません。「信頼度」を知っておけば、きっと日常生活が便利になることでしょう。

今井明子
サイエンスライター・気象予報士
兵庫県出身、神奈川県在住。好きな季節はアウトドア・行楽シーズンまっさかりの初夏。大学時代はフィギュアスケート部に所属。鯉のいる池やレトロ建築をめぐって旅行・散歩するのが好き。
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