こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」の運営をしています。ムシミルで検索してみてください。
今回は身近に観察することができるシオカラトンボを紹介します。

シオカラトンボのオスは、成虫になったばかりの時は黄色っぽい色をしています。体が成熟すると白っぽく変化していき、わたしたちの知っている姿になります。
その色の変化の様子を「塩」に見立てたのが名前の由来になっています。
「オスは」と書いたのは、メスは成熟しても基本的に白くならないからです。
トンボの仲間は、オスとメスで色が違う種類も多いです。
交尾をしているところを見かけると、色の違うトンボがくっついているので、ケンカをしているように見えるかもしれません。実は仲良しなんです。
似たトンボにオオシオカラトンボと呼ばれる昆虫もいますが、シオカラトンボの特徴として深いグリーンの目が印象的です。

遠くから観察するとわかりにくいかもしれませんが、近くで見ると深いグリーンの複眼がとても美しいトンボです。
白っぽい体に注目しがちですが、この色がたまらなく好きです。
トンボの幼虫はヤゴと呼ばれ、成虫とは違って水中で他の生き物を捕まえながら成長していきます。
メスを見つけた時に、卵をぽろぽろと産んでしまったので、水につけておいたら幼虫が出てきたことがあります。

小さすぎて最初はゴミが動いているのか、他のプランクトンなのか判断がつかないほどでした。
写真を撮って拡大してみると、小さなヤゴの姿をしていて驚いた経験があります。
写真のヤゴは小さすぎて、水面の表面張力に苦戦していました。
これが、成虫のトンボに成長するのですから凄いですね。

上の写真はメスのシオカラトンボです。
まれに、白くなったメスも見つかりますが基本的には黄色っぽい姿のままです。
この色からメスは「ムギワラトンボ」と呼ばれることもあります。
見た目ではオスとメスで違いがあるなど、体の色や複眼の色など見どころ満載の昆虫です。
トンボの仲間は肉食ですから、素早い動きで他の昆虫を捕らえるところなども見ることができます。
池が近くにあるような場所なら、身近で見つけやすい昆虫ですので、見かけたときにはじっくりと観察してみてくださいね。

写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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