春爛漫はるらんまん

旬のもの 2024.04.03

この記事を
シェアする
  • twitter
  • facebook
  • B!
  • LINE

4月に入り、少しずつ気候も安定してきました。
人々の装いも身軽になってきて、桜前線も北上開始。街には春色が溢れ、休みの日にはどこへ行こうと浮かれた気分になっている人も多いはず。
まさに今日のテーマ、「春爛漫」という言葉にぴったりな季節ですね。

春爛漫。ひらがなにすると、はるらんまん。
言葉で発してもリズムがよくて、はるらんまんはるらんまんと繰り返しているとなんだかたのしい気分になってくるようです。

爛漫の語源を調べてみると「花の咲き乱れたさま」とあります。
そしてもうひとつ、「あきらかにあらわれるさま」という意味もあります。

爛には「きらめき輝くさま」、漫には「一面に広がる」という意味があることから、それらを合わせると、春爛漫は「春に花が咲き乱れて、輝き広がる(光に満ち溢れる)」様子を表します。ちなみに「天真爛漫」もよく使われる言葉ですね。

春爛漫は時候の挨拶文としてもよく使われる言葉です。
「春爛漫の候...」と書き出すとたったの5文字なのに、かしこまった雰囲気とともに、春の浮き立つ様子が見事に伝わってくるなぁと思います。

さらに春爛漫は、有名な曲でもよく使われていますね。きっとこれを読んでいるみなさまにも思い浮かぶ曲が一つか二つ、あるのではないかと思います。私も春爛漫と聞けば必ず頭に流れてくるメロディーがあります。春のあたたかな空気のなかで聴いているとどこか眠たくなってしまうような曲で、この時期になると必ずリピートして聴いています。

寒い冬を越えて、ようやく訪れた春。
暗くて長いトンネルを抜けると一気に景色が開けることがあるように、春に咲くからこそ、よりいっそうキラキラと光に満ちた景色に見えるのかもしれませんね。

ちなみに私にとっての春爛漫は、花そのものではなく、「人」をイメージします。
植物が養分を蓄えるかのように、人もまた、春の心地よさを全身で吸い込みます。
新年度や新生活がはじまってここからまた1年、がんばる力をチャージするかのように春の恩恵をたっぷりと浴びます。

そうすると、不思議と人もキラキラと輝き出して「春爛漫」となってゆくような気がするのです。植物も生物も人も、ひとたび見渡すとどこもかしこも春爛漫。思わずスキップしたくなるような心踊る季節。しかし、うかうかしているとすぐに通り過ぎてしまう季節でもあるので、存分に味わい尽くしましょう。

この記事をシェアする
  • twitter
  • facebook
  • B!
  • LINE

高根恭子

うつわ屋 店主・ライター
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。奈良県生駒市高山町で「暮らしとうつわのお店 草々」をやっています。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。畑で野菜を育てています。

  • instagram
  • note

関連する記事

カテゴリ