毎月ひとつ、おぼえよう!星のみつけ方 毎月ひとつ、おぼえよう!星のみつけ方

第0回 「キホン編」

星を知っていく前に、「これだけ知っておけばバッチリ!」というキホンを教えてもらいました。

ポイントは、たったの5つ。
ちょっと知っておくだけで、楽しみがぐんとひろがりますよ!

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お話の担当:株式会社ビクセン  木原さん

天体望遠鏡などを扱う総合光学機器メーカー ビクセンに所属。星に関わるイベントの企画・運営を担当。宙ガール。夢は「星に親しむくらし」を広めていくこと。

株式会社ビクセン  木原さん
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星座を探すための5つのポイント

「ほんとに街中で星座を探すことってできるの?」と思っている人は少なくないと思います。 ここでは、街中で星座を探すための5つのポイントをお話します。

1.方角を知ろう

星座は季節とともに移り変わるため、その時期にどの方角で、お目当ての星座が見えるのかを確認しておかないと、探すのがとっても大変。だから、星座を見つけるためには「方角」を知っておくことが欠かせません。

イラスト:手にスマホ(コンパスアプリ)

方角はコンパスやスマホのアプリで簡単に調べられます。

駅前や街中にある地図看板にも方角が書いてあるので、ふだんの生活の中でも方角が分かるスポットや目印を見つけてみてくださいね。

2.を星空モードに

スマホの画面を見た直後や、コンビニやお店から出た直後などは、じつは目が暗さに慣れていないため、星が見えにくいもの。

イラスト:のんびり見上げる後ろ姿

「星が見えない!」と焦らずに、のんびり夜空を眺めてみてください。

10分くらいぼんやり夜空を見上げていると、だんだん目が慣れてきて、星も少しずつ見えてくるようになりますよ。

3.場所を選ぼう

街中でも、できるだけ明かりの少ない場所のほうが星座は探しやすいのですが、そういう場所って、女性にとってはあんまり行きたくないようなところも…。

イラスト:街灯を背に、手で光をさえぎる人

街中の明るい場所でも、意外と大丈夫。

じつは、街灯があるような明るい場所でも、光が直接目に入らないように手でさえぎったり、明るい方向に背を向けて夜空を見上げるだけでも星は見えてきます。

場所の明るさも星の見え方もちょうどいい、自分だけの「星見スポット」を見つけてみるのも楽しいですよ。

4.便利なからだものさし

星座を探すとき、地上からどの高さにあるのか、どれくらいの大きさなのか見当をつけたいときに役立つのが、自分の手です。

腕をいっぱいに伸ばしてこぶしをひとつ作ったときの親指から小指までの幅の角度はだいたい10°

イラスト:腕を伸ばしてこぶしで計る姿

ちなみに目の高さにこぶしをあわせたとき、小指の位置は地平線にあたります。

自分の手ひとつでおおまかな角度が測れるので、覚えておくと星座探しのときにはとても便利です。

5.大切なあの人

友人や家族、恋人と一緒に夜空を見上げて星座を教えてあげると、自分の知識として、しっかりと覚えることができるのでおすすめです。

さらに、誰かと一緒に夜空に広がる世界を共有することで、いろいろな星座の感じ方を知ることもできるはず。

イラスト:星空を見上げる2人、指さすなど

古代メソポタミアやギリシャの人たちも、こうして星座を作ったのかも。

もし、教えている途中で星座が分からなくなったら、みんなで「あの星の並びは何に見える?」とオリジナル星座作りを始めてもおもしろいかもしれませんね。


以上、街中で星座を探すための5つのポイントでした。いかがでしたか?

星空を眺めるとき、ときどき思い出してくださいね。

Vixen
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