毎月ひとつ、おぼえよう!星のみつけ方 毎月ひとつ、おぼえよう!星のみつけ方
お話の担当:株式会社ビクセン  木原さん

天体望遠鏡などを扱う総合光学機器メーカー ビクセンに所属。星に関わるイベントの企画・運営を担当。宙ガール。夢は「星に親しむくらし」を広めていくこと。

株式会社ビクセン  木原さん
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夏の大三角を見つけよう

こんにちは!天体望遠鏡メーカー ビクセンの木原です。『星のみつけ方』第1回の今回は、「夏の大三角」の見つけ方をご紹介します。

私たちが星を見つけていくとき、ポイントになるのが、星と星を結んでできる“かたち”です。 結んでできた三角形や四角形などを目印にして星を見つけていきます。

そして、夏の夜空に輝く星を見つけるとき、大活躍するのが「夏の大三角」(いつかの理科の授業で聞いたことがあるはず…)

今回は、街中でも見つけやすい夏の大三角を見つけてみましょう。

まずは、下の写真の中に夏の大三角を探してみてください。明るい星を3つ、三角形に結んでできるのが夏の大三角です。

夏の大三角

三角形はつくれましたか?
夏の大三角はどう結んでできるかというと…

夏の大三角線入り

こんな感じです。
では、この形をイメージしながら実際の夜空を見上げて探してみましょう。

7月上旬だと21時頃、下旬なら20時頃の東の夜空を見上げてみてください。

一番空高いところで明るく輝いている白い星が、こと座の「ベガ」(写真では一番上の星)夏の大三角の中で一番明るいので、最初に見つけやすい星です。

「ベガ」からこぶし2個分くらいのところにある明るい星が、はくちょう座の「デネブ」(写真では左側の星)

こぶしの数

腕をいっぱいに伸ばして、こぶしの数で計ります。

「ベガ」からこぶし3.5個分くらいのところにある明るい星が、わし座の「アルタイル」(写真では右下の星)です。

これらの「ベガ」「デネブ」「アルタイル」の3つを結んでできるのが夏の大三角です。

夏の大三角

実際に見ると写真でイメージしていたよりも大きくて、びっくりするかも。
しかも、3つも星の名前を覚えることができて、ちょっと得した気分(笑)

初めての星座探しはドキドキ・・・

実際に夜空を見上げて初めて見つけた夏の大三角が本当に合っているのか自信がない…という人もいるかな、と思います。(私もはじめは自信なかったです。)

そんな時に、星座探しをサポートする道具を2つご紹介します。

1つめは、スマートフォンをかざした方向に見える星座や天体を教えてくれるアプリ。

気になる方向にかざすだけで、その方向にある星座を教えてくれるのでとても便利です。

アプリ

ただ、夢中になってスマホの画面を見続けてしまうと、かえって本物の星が見えにくくなるので注意が必要。できれば、目に優しい液晶の照明に設定できるアプリがおすすめです。

ビクセンでも無料アプリを出しているのでよかったら使ってみてくださいね。

★プラネットブック
https://www.vixen.co.jp/app/planet-book/

2つめは、星座探しのツールとして長く使われている「星座早見盤」

星座早見盤

いろいろなサイズやデザインの星座早見盤があります。

アナログですが、自分の手で星座盤を回して星空を知るというやり方が自分の手で星空を操っているような気がして…個人的にはアプリより大好きなツールです。

★星座早見盤 for宙ガール(ナチュラル)
https://www.vixen.co.jp/product/71056_0/

暦生活のお店からもご購入いただけますよ。
https://543life.net/?mode=cate&cbid=2312014&csid=0

『星のみつけ方』第1回はいかがだったでしょうか?
次回は8月1日、「はくちょう座」をご紹介する予定です。

それではまた☆彡

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「夏の大三角」のおさらい

「ベガ」「デネブ」「アルタイル」の3つの星でできています

ほかの夏の星座を探すときにも目印となる“かたち”です

7月上旬は21時頃、下旬は20時頃、東側の夜空を見上げてみよう

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