毎月ひとつ、おぼえよう!星のみつけ方 毎月ひとつ、おぼえよう!星のみつけ方
お話の担当:株式会社ビクセン  木原さん

天体望遠鏡などを扱う総合光学機器メーカー ビクセンに所属。星に関わるイベントの企画・運営を担当。宙ガール。夢は「星に親しむくらし」を広めていくこと。

株式会社ビクセン  木原さん
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はくちょう座を見つけよう

こんにちは!ビクセンの木原です。

第2回の今回は、夏の大三角をつくる星のひとつ、「デネブ」がある星座の「はくちょう座」を見つけてみましょう。

まずは予行演習。下の写真に写っているはくちょう座を探してみましょう。

デネブから「十字」のかたちになるよう星を結んでみてください。「デネブってどれ?」となったら前回のコラムを読んでみてくださいね。

はくちょう座

十字、つくれましたか?
正解はこちら。

はくちょう座_線入り

街中から見上げても、こんな感じに十字が結べます。

ベガとアルタイルを結んでできるゴールテープに向かって、はくちょうが翼を広げて飛んでいるように見えませんか…?

はくちょう座_線入り

では、実際の夜空を見上げて見つけてみましょう。

8月上旬では21時頃、下旬では20時頃の、南東の方角。だいたい70°くらいの高さを見上げてみてください。

まずは、夏の大三角を見つけます。
(夏の大三角の見つけ方も前回のコラムでご紹介しています)

はくちょう座_線入り

見つかったら、左下のデネブからゴールテープに向かって、胸の星、くちばしの星と線を結んでいけば、はくちょうの胴体のできあがり。

そして、胸の星の両側にある星を結んで、大きく広がる翼をつくれば、十字のかたちをしたはくちょう座の完成です。

はくちょう座_線入り

はくちょう座の「北十字」

はくちょう座の十字の形は「北十字」と呼ばれることも。北十字は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にも出てきます。昔も今も、北十字は夏の夜空の象徴として親しまれてきたのかもしれませんね。

宮沢賢治が見上げたものと同じものが、夜空に輝いているなんて考えると、その時代にタイムスリップしたような気分になりませんか?


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はくちょう座のまとめ

8月上旬は21時頃、下旬は20時頃、南東の空を見てみよう

夏の大三角のデネブをスタートに、十字の形に星座を描こう

「北十字」として昔から親しまれてきました

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