和菓子ばこができるまで [前編]

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和菓子ばこができるまで 前編

暦生活が新しくお届けする、暦生活限定の「和菓子ばこ」。
作り方や素材、食感が異なる4つの和菓子のセットで、いろいろな季節の味わいをお楽しみいただけます。
季節感あふれる和菓子がどんなふうに作られているのか、前後編に分けてご紹介したいと思います!

和菓子を作ってくださったのは京都祇園にある老舗和菓子屋「かぎ甚」さん。
創業から約100年に渡り、お茶席用の和菓子を作ってこられたお店です。

今回はかぎ甚さんにお願いして、「和菓子ばこ」ができるまでを見学させていただきました。

お月くん饅頭 月涼し

こちらは表面にお月くんの焼印を押した上用饅頭です。
上用饅頭とは、薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)ともいい、皮に薯蕷(山芋のこと)をすりおろしたものを使ったお饅頭のこと。生地がふっくらとしているのが特徴です。

焼印を押すと、お饅頭が焼けるいい匂いがじんわり広がります。

ふっくらとした饅頭生地の中には、月をイメージしたこしあんと黄色のあんが。

【かぎ甚さんに聞いた、美味しい食べ方!】
蒸し器をお持ちの方は、2〜3分蒸したあと、10分ほどおいてからお召し上がりいただくと、より出来立てに近い味と食感をお楽しみいただけます。

うちわ

こちらは羽二重餅という柔らかいお餅を使った和菓子です。
最初は固いもち生地ですが、蒸していくとこんなにトロトロに!どこか懐かしさを感じる、あたたかいお餅の香りが漂ってきます。

このお餅であんを包んでいきます。くるくると回しながらあんが包まれていく様子はまさに職人技!

表面には桃色と水色の模様を描いて、“うちわ”らしい意匠に。
仕上げに、涼やかさを演出するための氷餅をまぶして完成です。

自家製のこしあんと備中白小豆を使用した白あん、ふたつのあんを贅沢に楽しめる一品となっています。

【和菓子ばこができるまで 前編】はここまで!

気になる残り2つの和菓子は明日ご紹介します。
どうぞお楽しみに!

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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