和菓子ばこができるまで [後編]

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和菓子ばこができるまで 後編

前回載せきれなかった2つの和菓子についてご紹介していきたいと思います。
今回は祇園祭にまつわる和菓子についてです。

神輿洗(みこしあらい)

こちらは、祇園祭で京都市内を練り歩くお神輿を、鴨川の水で洗い清める「神輿洗い」をイメージした和菓子です。
錦玉という寒天を使った夏らしく涼しげな和菓子。寒天部分を鴨川の水に見立て、中には神輿に見立てた練り切りあんが入っています。

ゆずの皮が寒天の中に混ぜ込まれており、一口食べるごとにゆずの香りが広がります。
あんの甘みとゆずの爽やかさがちょうどいいバランスでとっても美味しい!

【かぎ甚さんに聞いた、美味しい食べ方!】
冷蔵庫で冷やしてからいただくと寒天がひんやりとして、より京都の夏の涼を感じていただけます。

鉾餅(ほこもち)

祇園祭の見どころのひとつ、山鉾巡行の長刀鉾をモチーフにした和菓子です。
外側の柔らかい皮は、ふのやきと呼ばれる小麦粉のお菓子に米粉を混ぜた、かぎ甚オリジナルの焼き皮です。

皮を薄く広げ、少しずつ温度を調整しながら焼いていきます。

焼き皮で包み込むのは、桃色に色付けされた特製白味噌あん。
もっちりとした焼き皮と、白味噌あんのほんのり塩気がきいた優しい甘みが相性抜群です。

【かぎ甚さんに聞いた、美味しい食べ方!】
濡れた布巾でほんの少しだけ湿らせ、トースターで数秒温めていただくと、より出来立てに近い味わいとなります。

鉾餅の焼き皮に施された焼印は、八坂神社の御神印。祇園祭の時期は街中のちょうちんや看板などいろいろなところでこの印を見かけます。

ぜひ、おうちで京都の夏を味わってみませんか?

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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