暦生活が、本になりました。
2020年の年始に『まいにち暦生活 日本の暮らしを楽しむ365のコツ』を、年末に『365日にっぽんのいろ図鑑』を出版することができました。いつか暦生活が本になったらいいなと思っていたので、とても嬉しいお仕事でした。このページでは、暦生活編集部から見たおすすめポイントを交えながら、本屋さんでパラパラめくっているみたいに、2冊の本をご紹介できればと思います。
『まいにち暦生活 日本の暮らしを楽しむ365のコツ』
記念すべき、暦生活の本第一弾です。ナツメ社さんから「本を出版しませんか?」とお話をいただいた時は、信じられない思いで本当に嬉しかったです。編集の方はとても丁寧に、暦生活が伝えたいことや届けたいことを汲み取ってくださいました。1ページ1ページ、見本が送られてきた時の感動は忘れられません。

にっぽんの季節をゆる〜く楽しむ。難しいと思われがちな「暦」は、じつはとても身近で、生活に結びついたもの。

明るくて優しい印象の表紙がお気に入りです。手に取った時の紙の感触も、いいですよ。

1日にひとつ、暦にまつわるお話をお届けします。どんな内容を掲載するか、どうしたら暦生活の雰囲気が出せるか、何度も打ち合わせを重ねました。


パラパラ。


「懐かしい、学校で習ったなあ。」「あれって、そういうことだったんだ!」知れば知るほど、日本の季節が愛しくなります。

梅雨には、雨の季節ならではの楽しみがあります。

二十四節気と七十二候を意識しながら、丁寧な暮らしを。

とても好きな見開き。本の中に、穏やかな時間が流れています。

ほっとする優しいイラストを描いてくださったのは、イラストレーターの芦野公平さん。青空を映す水田を前に昼食を食べる、仲睦まじい夫婦のイラストが特にお気に入りです。

裏表紙には、「夏越の祓」の茅の輪くぐり。
1日にひとつと決めて読むのもいいし、一気に読み進めてもいいですね。日本の1年の物語をなぞるような、穏やかな時間を感じられる本です。

『まいにち暦生活 日本の暮らしを楽しむ365のコツ』
協力:暦生活
監修:高月美樹
発行所:株式会社ナツメ社
ページ数:296ページ
定価:1,650円(税150円)
こちらの本は、「暦生活のお店」で購入いただけます。「暦生活らしさ」が詰まった本。ぜひ本棚に加えていただけると幸いです。
『365日にっぽんのいろ図鑑』
1日1色、日本の伝統色を紹介する暦生活の人気コンテンツ「にっぽんのいろ」が、本になりました。暦生活編集部にとっても思い入れのあるコンテンツなので、こうしてひとつの形にまとめることができて嬉しかったです。歴史や自然、文学作品など、さまざまな角度からお楽しみいただけます。自信を持ってお届けする、暦生活の本第二弾です。
「にっぽんのいろ」に対する思いは、noteに書いているのでよければご覧ください。

表紙は、「鮫小紋」の文様をあしらった、伝統を感じるデザインに。何度も試行錯誤を重ねました。

暦生活の伝えたいこと、届けたいことを織り込みました。
1日1色、365色ご紹介します。
色は、その季節、その日にふさわしい色を選んでいます。どの季節にどんな色を持ってくるか、時間をかけて検討しました。

暦生活のSNSでは、青系の色が人気です。眺めていると、爽やかな心地に。

美しい色に触れる毎日は、とても幸せなものでした。

誕生色として、その日のコーディネートの参考として、本を活用してくださる方も。


知ってから、ずっと心に残っている「み空色」。色名につく「み」は、「み雪」や「み山」などの美称に付きます。「み空色」は、空を美しいものとして称えている色名です。

掲載する写真にもこだわりました。色と写真、両方一緒にお楽しみください。

全ての色を丁寧にご紹介しています。解説を読んでから色を見ると、ガラッと印象が変わるから不思議です。

二十四節気や七十二候も掲載しています。


色と写真と文章。重なりあって、美しい余韻を残します。心に残ったページは、何度も読み返したくなります。

慌ただしい日常も何気ない生活も、季節とともにうつろう色に目を向ければ、もっと豊かに大切に感じられるはずです。(帯文章より)

『365日にっぽんのいろ図鑑』
暦生活
監修:高月美樹
発行所:株式会社玄光社
ページ数:384ページ
定価:2,530円(税230円)
こちらの本は、「暦生活のお店」で購入いただけます。古くから伝えられる美しい「にっぽんのいろ」で、日々を彩ります。
和暦研究家の高月美樹さん監修
2冊の書籍を監修してくださったのは、暦生活立ち上げからお世話になっている、和暦研修家の高月美樹さん。今も、引き続き素敵な季節のお話を書いてくださっています。
監修:高月美樹 たかつきみき
和暦研究家・LUNAWORKS代表
東京生まれ、三鷹育ち。好きな季節は、初夏の清和と、胸がキュンとする晩夏。趣味は、田んぼ生活・植物と虫・ミツバチ研究。専門分野は和暦文化。『和暦日々是好日』発行人。
暦生活の季節飾り「ひなまつり」

職人さんがひとつひとつ丁寧に手づくりした、ガラス細工の季節飾りです。
「コンパクトで、季節ごとに気軽に飾れる置きものが欲しい」というお客様のお声から作りました。
手のひらサイズの小さな季節飾りが、日本の暮らしをそっと彩ってくれます。