今日のお話は「バターナッツかぼちゃ」です。
ひょうたんのような形をしており、表面はすべすべとしています。
海外生まれのかぼちゃですが、分類では西洋かぼちゃではなく、日本かぼちゃの仲間に入ります。
ホクホクとした西洋かぼちゃと比べて、バターナッツかぼちゃは、ねっとりとなめらかな食感です。
珍しい見た目ですが、私が野菜の仲卸で働いていた10年以上前から、すでに扱っていました。
国産品の入荷が終わる頃には、メキシコなどから輸入品に切り替わりました。
それほど需要があるなら、国産の端境期を埋められないかと、上司が目をつけたのが、宮古島でした。
11月、サトウキビ畑に囲まれた畑を訪ねると、そこにはバターナッツかぼちゃが育っていました。
バターナッツかぼちゃを見かけても、どう料理すればいいのだろうと思う方もいるかもしれません。
でも、料理してみると意外に簡単です。
一個丸々買っても皮はさほど硬くなく、ピーラーで剥くことができます。
上部の細長い部分をやや厚めの輪切りにすると、満月のような形になります。フライパンに並べ、オリーブオイル大さじ1をかけて、弱めの中火で焼き、軽く塩を振るだけで美味しい一品になります。
厚めに切ることで、水っぽくなりにくく、ねっとりした食感を楽しめます。
縦半分に切ると、こちらは半月のような形です。種やワタは下部の膨らんだ部分にまとまっているので、取り除きやすいです。
半分に切ったバターナッツかぼちゃにふんわりラップをかけて、電子レンジ600Wで6分加熱すると、果肉はどこか柿を思わせる秋色になります。
今回は、そのなめらかな果肉と優しい甘さを生かしたポタージュにしました。
バターナッツかぼちゃのポタージュ
材料(作りやすい量)
•バターナッツかぼちゃ 1/2個
•玉ねぎ 1/4個
•バター 10g
•水 50ml
•顆粒コンソメ 小さじ1/2
•牛乳 100〜150ml
•塩 少々
作り方
①バターナッツかぼちゃは、皮付きのまま半分に切り、種とワタを取り除きます。耐熱皿にのせて、ふんわりラップをかけて600Wで6分加熱します。
②粗熱が取れたら、スプーンで果肉をすくい取ります。
(皮はきんぴら用に残します)
③鍋に、バターと薄切りにした玉ねぎを入れて、しんなりするまで炒めます。
④③に、バターナッツかぼちゃの果肉、水、顆粒コンソメを加えて、3分ほど煮ます。
⑤ミキサーまたはブレンダーでなめらかなペースト状にします。
⑥牛乳を加えて弱火で混ぜ、ふつふつとしてきたら火を止め、塩を少々加えて味を整えます。
☆ポイント
水や牛乳の量は、かぼちゃの水分量に合わせて調整してください。
バターナッツかぼちゃの皮のきんぴら
材料(作りやすい量)
•バターナッツかぼちゃの皮 1/2個分
•ごま油 小さじ1
•醤油 小さじ1
•みりん 小さじ1
•砂糖 小さじ1/2
•白炒りごま お好みの量
作り方
①バターナッツかぼちゃの皮を細切りにします。
②フライパンにごま油を入れて熱してから、①を入れます。
③軽く炒めて、醤油、みりん、砂糖を加えて、汁気がなくなるまで絡めながら炒めます。
④火を止めて、白炒りごまを加えて、さっと混ぜ合わせます。
☆ポイント
皮に少し残った果肉がきんぴらのアクセントになります。

川口屋薫
料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁
