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茅の輪くぐりと人形ちのわくぐりとひとがた

暦とならわし 2026.06.30

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こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

今年も早いもので、一年の折り返し地点を迎えました。
上半期最後の日である6月30日には、全国各地の神社で「夏越大祓(なごしのおおはらえ)・夏越の祓(なごしのはらえ)」という祭典が行われているのをご存知でしょうか。

人は誰しも、この世を生きるうちに少なからず罪を犯してしまったり、良くないものに触れることで穢れを背負ってしまったりするもの。
そういったことが続くと、人はなんとなく体の不調が続いたり、心のモヤモヤが晴れないなどといった状況に陥りやすかったりします。
「不浄」はたとえ目に見えなくても、気づかぬうちに人の心身を蝕み、疲弊させてしまうのです。

神道の世界では「祓い清め」といわれる文化が大切にされており、そういった日常の中で降り積もった不浄である「罪穢れ(つみけがれ)」を、神様のお力を借りて取り払い、心身を定期的に正常(清浄)な状態に戻すということが繰り返し行われているのです。
神社における祓い清めの手段としてはいくつかの方法があるのですが、今回ご紹介するのは夏越大祓において一般的な「茅の輪くぐり」と「人形(ひとがた)」です。

「茅の輪くぐり」とは、茅(ちがや)という草を束ねて作られた大きな輪を、手順通りにくぐりながら祓い清めを祈るという儀式。
くぐり方は、次の通りです。

【茅の輪のくぐり方】
①茅の輪の手前で一礼をして、左回りに1度くぐって再び正面へ。
②もう一度茅の輪の前で一礼をし、今度は右回りに1度くぐって正面へ。
③茅の輪の前でさらに一礼。再び、左回りに1度くぐって正面へ。
④最後にもう一礼してから茅の輪をくぐり、そのまま御神前へ進み参拝を行う。

要は8の字を描くように、左・右・左の順で3回茅の輪をくぐり、最後に御神前へと進んでお詣りをするということ。
やり方については、それぞれの神社の茅の輪の近くに説明書きがあることが多いですから、見かけた際にはぜひ実践してみてくださいね。

そしてもうひとつは、「人形(ひとがた)」という祓い清めの手法。
人の形を模して作られた紙に、自分の名前・生年月日・年齢を書き、反省や願いを込めてその紙で身体を(特に悪い場所や気になる部分を入念に)撫でて、息を3回吹きかけます。
要は、この「人形」を自分自身の身代わりとして、ここに自分が背負ってきた罪穢れや災厄などをすべて移し、お祓いやお焚き上げをすることで浄化を行うという方法です。

日本では古くから、流し雛などの文化にも見られるように「身代わり」を使って人の災厄や病気を取り払う方法が使われてきましたが、人形もそのひとつと言えるでしょう。

このような文化は一般的に目には見えない世界のことかもしれませんが、神様のお力で心も体もスッキリと綺麗な状態を取り戻せると思えば、なんだか心が軽くなって前向きな気持ちになる気がしませんか?

部屋が汚れたら、掃除をしてスッキリするのと同じように。
身体が汚れたら、お風呂に入ってさっぱりするのと同じように。
魂が汚れたときには、神社に行って御神前に祈り、心身を祓い清めてみてください。
きっと、自分の魂のアンテナが磨かれ研ぎ澄まされて、物事が良い方向に転じるようになっていくことでしょう。

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紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

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