空の色をぎゅっと詰め込んだ、インクセットをつくりました
日本の自然や文化から生まれた、たくさんの美しい伝統色。
第1弾は、数あるにっぽんのいろの中から「空」をテーマに5つの色を選びました。
毎日、時間や見る人の感情によってさまざまな表情を見せてくれる空。
朝、すっきりと目が覚め、澄み渡った空気が嬉しい朝焼けの空、
昼、思わず駆け出したくなるような、伸びのある蒼天の空、
日暮れ時、少し落ち込んでしまった心も、包み込んでくれるような夕焼け空…。
伝統色が生まれた平安の頃から、日本の心で名付けられた色に思いを馳せて。
にっぽんのいろで、日々の暮らしを鮮やかに彩りませんか?
古くから育まれた、日本の美意識を感じる色
夜明け前の薄闇が込める空を彷彿させる色合いです。色名は「空色に紅色を掛けたもの」という意味であり、空色と紅色が綺麗に溶け合っています。
あざやかで伸びのある蒼天を思わせる色です。色名に冠されている「天」は、限りなく美しいことをさす言葉。藍色の中でも極上の美しさを魅せる日本の伝統色です。
燃えるように鮮烈な赤色は、あたかも太陽に染め上げられた空色のよう。その太陽に似た色から「あかねさす」は「日」や「照る」などの枕詞になっています。
夕方の薄暗い色のこと。「暝」とは真っ暗闇に近い意味を持つ言葉。陽が沈んで間もない頃に見られる、いわゆるブルーモーメントの黒々とした青色を指すようです。
「黒紫」とも呼ばれるほど黒くも輝かしい赤みがかった紫で、まるで天上世界をまばゆく彩る天の川のよう。最上のものにつけられる「至極」の語を冠し、天皇を除いた最高冠位を示す色でもあります。
インクの楽しみ方
万年筆やガラスペン、筆ペンなどの道具で「書く」ことを楽しむ染料インク。日常づかいはもちろん、お仕事や日記、お手紙を書くときにもおすすめです。
1. 日記帳に、その日の気分で書き分ける
2. お手紙に、相手への思いを色に込める
3. イラストに、空のパレットから色を取るように
4. 手帳に、鮮やかなページを開くたび嬉しい気分に
染料インクは水に溶けるため、インクで書いた後に水筆でぼかしたり、薄く色を引き伸ばしたりと、さまざまな表現で色をお楽しみいただけます。
使う紙によっても滲み方や色味、書き心地が異なるのがインクの楽しいところ。
「書く」というシンプルな行為は紙とペンがあれば可能ですが、道具の組み合わせ次第でその味わいは無限に広がります。
ぜひお好きな使い方を探してみてくださいね。
にっぽんのいろ 空のいろインクセット
定価:3,190円(税290円)
内容量:5 ml×5本
染料インク・水性
生産国:京都(日本)
※万年筆、筆などの筆記用インクです。他の用途に使うと不具合が生じる場合がございます。