こんにちは。和菓子コーディネーターのせせなおこです。
ちょっと疲れが溜まり、「んー!癒されたい!」と思った時、頼りにしているお菓子があります。それは、ふわふわの生地に甘いザラメの敷かれたカステラ。一瞬で疲れを吹き飛ばしてくれる大好きなお菓子です。
カステラといえば、「カステラって和菓子?洋菓子?」とよく聞かれます。この疑問を抱いたことのある方、多いのではないでしょうか?
そもそも和菓子は明治時代に洋菓子文化が日本に入ってきたのをきっかけに生まれた言葉です。それまでお菓子と呼ばれていたものを”和菓子”、海外から入ってきたものを”洋菓子”と呼ぶようになりました。この分類でいくと、明治時代よりも前にカステラは日本にやってきているので”和菓子”となります。
カステラの歴史についてもう少し遡ってみましょう。カステラが日本にやってきたのは室町時代の終わり、ポルトガル人と一緒にやってきたと考えられています。そのあと、お菓子の最古の製法書「古今名物御前菓子秘伝抄」にレシピが掲載され、江戸時代には全国に広まっていきました。そんなわけで、カステラは「和菓子」というよりも南蛮からやってきたお菓子、「南蛮菓子」に分類されています。おいしくて幸せになれる食べ物に国境も分類もあまり必要ないんではないかな?と思っていたりもします。
九州北部にはカステラや砂糖が運ばれたといわれる通称「シュガーロード」という街道があります。今ではだんだん少なくなってきましたが、それでもこの街道沿いには和菓子屋さんがたくさんあります。そんな影響もあり、シュガーロード沿線の地域ではカステラと同じ材料で作られた「カステラ饅頭」や「丸ぼうろ」が浸透していて、カステラ専門店以外にも普通の和菓子屋さんでカステラが置いてあるのが一般的です。
車で1時間半くらいの距離にあるお気に入りの和菓子屋さんがあります。ちょっと距離があるので頻繁にはいけないのですが、そこのお店のカステラがずっしりむっちりしていて私の中ではNo.1のカステラです。包装紙でぐるっと巻かれていて、自宅用ということもありカステラの形も綺麗な長方形ではなくちょっと歪。でもそれがこのカステラを楽しめる秘訣で、好きな大きさに切って思う存分堪能することができます。
暦の上ではもう春。とはいえ、まだもう少し寒い季節が続きます。どうか無理をされないよう、カステラの甘いふわふわに癒されながら、春まで過ごしていきましょう。

