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2017年12月23日、気候変動観測衛星「しきさい」は、超低高度技術試験機「つばめ」とともに打ち上げられました。

地球の環境の変化を、広く長期的に観測していくことを目的とした「GCOM(ジーコム)」というJAXAの地球環境観測プロジェクトのひとつとして、様々な分野での活躍を期待されています。

しきさい

しきさいは、搭載されている観測装置「多波長光学放射計(SGLI)」によって、エアロゾル(黄砂や大気中のちりやほこりなどの微粒子)や、生き物による二酸化炭素の吸収能力をはじめ、陸地、海洋、雪氷など、様々な対象を高度800㎞から観測することができます。

1日に地球の約半分、2日で地球全体と、頻度の高い観測が可能です。
そして、これまでの衛星に搭載されていた1000m四方の画像表示から、250m四方へと解像度が向上したため、地球の変化を以前の16倍の情報量で調べることができるようになりました。

観測するカメラの範囲も、一度に200㎞幅だったものから1400㎞幅の撮影が可能になり、日本列島を半分ほど一気に写すことができます。

「しきさい」の活躍としては、海面温度の変化を観測することで、魚の多くいる場所、種類を調べて燃料を抑えた漁業が可能になったり、植物プランクトンの観測から赤潮の様子を調査し、養殖場の被害を軽減することも可能になってきました。

赤潮

さらに、火山噴火の状況把握をすることで、迅速な避難誘導をしたり、黄砂が砂漠から風に乗ってくる現象についても、状況を調査する研究が進められています。

しきさいに搭載されているのは光学センサのため、雲が出ると海面温度の計測は難しくなるという弱点もありますが、そんな時は別の観測衛星「しずく」の計測情報を合わせるなど、衛星同士が補い合って観測をしているそうです。

こうして、日常で役立つ情報や、地球温暖化、気候変動や自然災害の過程などを調査しながら、しきさいを含む衛星たちは、今日も力を合わせて地球全体の環境を見守ってくれているのです。

しきさいとしずく

vixen
天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などの光学機器メーカー。「星を見せる会社」になるというビジョンのもと、製品の製造・販売にとどまらず、「宙ガール」「スターパーティ」などのライフスタイルを提唱しています。