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二十四節気の味わい暦|立秋りっしゅう

二十四節気と七十二候 2026.08.07

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◎立秋 8月7~22日

桃 梨 葡萄 メロン 季(すもも) 木苺 グーズベリー

西瓜

二十四節気では秋を迎えます。立秋、この音を聞いただけで涼やかな風を感じる気分に。もちろん実際の気候としては、まだまだ夏が続いていくのですが。ただやはり、夏の盛りはそろそろ過ぎ行くころ、という実感はあります。暑さをしのぎながら、秋の訪れを感じ取る、それが立秋なのでしょう。

さて、夏の果物といえばそれは西瓜でしょう。やはり、夏に一度は大玉の西瓜を食したい。立秋と言いながらではありますが。

と申しますのも。ありがたいことに、毎年立秋を過ぎたころになると、大玉の西瓜が到来します。なんというありがたき幸せ。それも、気合を入れて持ち上げないと持ち上がらないくらいに大きなひと玉。

考えてみれば、ここまで大きな果物も珍しい。西瓜ってすごい。ふだん自分で大玉の西瓜を丸々ひとつ買うなんてことはありえません。冷蔵庫に入り切らないし、そんなに大量に食べきれない。

とはいえ、現実に大きな西瓜を目の前にすると、やる気が出て解決がつくのです。近所の方にお配りしたり、自分でも驚くほどたくさん平らげたり。西瓜用の長くて大きな包丁も手に入れて、準備万端。赤くてみずみずしくて、黒い種がいっぱいの西瓜は夏の喜び。あともう少しでこの季節が終わってしまう、というどこかに寂しさを感じながらも、大きく口を開けてかぶりつきます。

西瓜はもともとアフリカ西南部に野生種があって、北部で栽培化されたのだそう。「西瓜」の字が当てられたのは、中国には西域から伝わった瓜だから。日本には中国から16世紀に渡来しました。

大玉のありがたさもありますが、実は昨今の小玉西瓜もまたすこぶるいい味。自分で買うのはもっぱら小玉ちゃんです。

文・イラスト 平野恵理子

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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