私たちがよく耳にする人工衛星の名前といえば、一番に挙げられるのは「ひまわり」ではないでしょうか。
静止気象衛星「ひまわり」から届けられる情報は、テレビやラジオなどで報じられる“天気予報”に活用されています。
現在では第9号が運用されている「ひまわり」ですが、1977年の今日、記念すべき「ひまわり1号」が打ち上げられました。

ひまわりの花は常に太陽に向かって花を咲かせ、太陽を追いかけて向きが変化すると言われています。そのため、いつも同じ方向から地球を見ていて、一日に一度地球をまわる人工衛星を、その花の姿と名前に重ね合わせて「ひまわり」と名付けたそうです。

「ひまわり1号」は電気信号を送って画像に再現することのできる「走査線」を約2500本搭載していました。
そして、衛星から見える地球全体の観測を1日3時間ごとの8回。さらに雲の動きを捉えて上空の風を計算するための観測を6回と、1日で合計14回の観測を行い、地球に情報を届けていました。

その後、2005年に運用を開始した「ひまわり6号」では日本付近の気象観測を30分ごとに行うことが可能になり、2015年に運用を開始した「ひまわり8号」では、なんと2.5分ごとに気象観測ができるようになりました。
当初は3時間ごとの観測結果しか送れなかったことを考えると、気象予報の精度が飛躍的に向上していることがわかります。
2029年からの運用を想定した「ひまわり10号」では、最新の観測センサ「赤外サウンダ」を搭載予定で、水蒸気や気温を3次元で取得することができ、集中豪雨や線状降水帯、台風の進路の予測精度の大幅な改善が期待されています。

さらに今後宇宙開発が進む中で、地球だけでなく「宇宙の天気」の観測にも「ひまわり」が活躍する計画が立てられています。
まずはじめに、「ひまわり10号」に搭載予定の宇宙環境センサでは、衛星の異常や誤動作を計測したり、太陽の表面の爆発からの影響を調べたり。
宇宙旅行が一般的になると放射線による被ばくの調査も必要になるため、その役割もひまわりの後継機たちが果たしてくれる予定です。
宇宙から細やかな天候の変化を伝えてくれる、頼もしい「衛星 ひまわり」シリーズ。
長く続く彼らの働きに感謝しながら、今後も日常生活に役立てていきたいものですね。

