こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。
ゴールデンウィークの真っ只中ですね。いつも連休だということばかりに気を取られてしまい「どの祝日だっけ?」とわからなくなってしまうわたしです。お恥ずかしい。
きっと今日が憲法記念日だとご存じの方が多いと思うのですが、どんな祝日か、改めてご紹介させてください。
1947年の今日、日本国憲法が施行されました。当日は皇居前広場で記念式典が開かれ、各地で記念講演会などが催されました。当時は憲法を普及させるためのさまざまな活動が行われていました。憲法の解説書が刊行されたり、憲法の成立過程を取り上げた映画が製作されたり、「憲法音頭」などの歌を通じた啓蒙活動もされていたそうです。
憲法音頭、はじめて知りました。いろんなアプローチをしていたんですね。
施行された1947年には『新しい憲法 明るい生活』と題した小冊子2000万部が全国の各世帯に配布されました。
それだけ当時の人びとにとってこの憲法は新しく、すんなりとはなじまなかったでしょう。戦前に施行されていた大日本帝国憲法と日本国憲法では、大きな違いがあるからです。
大日本帝国憲法は天皇に主権があるとするものでしたが、日本国憲法は①国民主権、②基本的人権の尊重、③平和主義の3つの原則を主体として成り立っています。
①「国民主権」
国民主権とは、国の政治のあり方を国民が決めること。18歳以上のすべての国民が選挙権を持っています。投票することで政治に対する意見を示すことができます。
②「基本的人権の尊重」
「基本的人権」とは、日本国民の誰もが人間らしく生きる権利をもっているということ。年齢や性別、障害のあるなしに関わらず、健康で文化的な暮らしを送る権利を持っているのです。
③「平和主義」
日本は過去に戦争をし、多くの尊い命を失いました。戦争を放棄し世界平和を願ったのが、平和主義です。憲法第9条では、戦争を永久に放棄することを誓い、そのために戦力を持たず、交戦権を認めないと定めています。
日本国憲法は、過去の戦争の経験を生かし、平和な国を目指して制定されました。その憲法の施行を記念して制定された5月3日の憲法記念日は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日」とされています。
時代が変わり、日本国憲法が施行されて今日で74年。この祝日に、ちょっと立ち止まって憲法のことを考えてみるのはいかがでしょうか。わたしも「今日はなんの祝日だっけ?」なんて言っていないで、勉強してみようと思います。
栗田真希
ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。
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