おはようございます、こんにちは。編集者の藤田華子です。
イルミネーションが輝き、寒空の下でクリスマスツリーが優しく揺れるこの時期は、街全体に「クリスマスの魔法」がかかっているよう。

今日12月24日はクリスマス・イブで、朝から「イブだね〜!」なんて口にしている人を見かけることもありますが、実は「クリスマスの前日」=クリスマス・イブではないんですよ。正確には24日の日没後からがクリスマス・イブだって、ご存知でしたか?
ヒントは、”Christmas Eve”という字面。Eveは”evening”、つまり夕方や晩を意味しています。Christmas Eveを訳すと「クリスマスの夕方や夜」なんですね。

ここで不思議なのが、なぜクリスマス当日の25日の夜ではなく、24日の夜がクリスマス・イブなのかということ。その答えは、キリスト教と深く関係があるユダヤ教の暦の考え方にあります。
ユダヤ暦では「一日は日没に始まり、日没に終わる」とされています。なので私たちよりもユダヤ暦のほうが先に日付が変わり、「12月24日の夜」はユダヤ暦で考えると「12月25日の幕開け」。つまり、12月24日の日没後からがクリスマスということになるんです。24日の夕方に礼拝を行なっているのを見かけますが、こういった背景があったんですね。

と考えると、サンタクロースの稼働日時も納得です。24日の夜に枕元にプレゼントを置いてくれるのは、クリスマスの期間が24日の日没から25日の日没までだから。
ちなみに我が家は毎年22日の夜にサンタさんが来ていて、友人たちからも「早すぎだよ〜」と言われていました。のちにその理由を探ってみたら、12月23日が天皇誕生日の祝日だったので、保育園に遅れず、ゆっくりプレゼントの開封ができるからという大人の事情があったことを最近知りました(笑)。

クリスマスは、約2000年前にユダヤのベツレヘムの馬小屋で、イエス・キリストが聖母マリアのもとに生を受けたことをお祝いする日です。クリスマスリースを飾ることにも意味がありますし、クリスマスにも深い歴史がある。詳しくはこちらの記事で解説していますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
日本では恋人や友人と特別なディナーをしたり、パーティーをして過ごしたりする人が多いですが、欧米では家族でミサに行き、静かに過ごす人も多いそう。どんちゃん騒ぎをするのも、ゆっくりとユダヤ暦に浸って日没から始まる1日を愉しむのも良し。
思い思いの過ごし方で、充実したホリデーシーズンをお過ごしください。

藤田華子
ライター・編集者
那須出身、東京在住。一年を通して「◯◯日和」を満喫することに幸せを感じますが、とくに服が軽い夏は気分がいいです。ふだんは本と将棋、銭湯と生き物を愛する編集者。ベリーダンサーのときは別の名です。
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