おはようございます、こんにちは。編集者の藤田華子です。
今年もいよいよ、ホリデーシーズンの到来です。
この時期って、外は寒いのになんだかあたたかく、魔法みたいな気がしませんか?
街のあちこちでキラキラと輝くイルミネーション、可愛らしいサンタやトナカイをあしらったショーウィンドウなどが心をじんわりあたためてくれるのかもしれません。そのなかにはもちろん、今日注目したい「クリスマスリース」も置かれています。
そもそもリース(wreath)は、「花や葉などで作る輪」。起源は古く、古代ローマ時代にまで遡ります。ローマ人がオリンピックの勝者に月桂樹のリースを贈るシーンや、葬儀の際に石棺にリースをかけているシーンを、絵画などで目にしたことはないでしょうか。そう、あれがはじまりです。
そののち、リースは各地に広がり、日本のお正月飾りのようにお祝い事で使用されるようになったのです。クリスマスに用いられるのも、その一貫。最近はおしゃれな星型や馬蹄型も見かけますが、オーソドックスなのは円形です。キリスト教において、円は“神から人への無限の愛(アガペー)”を象徴するもの。そしてキリスト教圏では年をまたいで1月6日までクリスマスを祝う習慣があることから、「無限の愛」のほかに「新しい1年も幸せに過ごせますように」という願いを込めてクリスマスリースを飾るそうです。
また、リースの緑色は“新生と希望”を表し、クリスマスの季節におけるキリストの再誕を祝うものでもあるのです。
※クリスマスの物語は、こちらをご覧ください。
主に用いられる植物は、ヒイラギ、モミ、松、ユーカリなど常緑樹の葉。これらの植物は冬の厳しい寒さに耐え抜く生命力の持ち主なので“農作物豊穣”を、そしてヒイラギには“魔除け”の意味も込められています。
実は私も友人に誘われてフラワーアレンジメントの一環でリース作りをしたことがあるのですが、フレッシュな植物の香りがたまらなくて!飾った瞬間から、お部屋で森林浴をしているような気分になれるんですよ。見た目だけではない、リースの楽しみ方を知りました。
こんな背景を知ると、クリスマスリースを目にするたびに気分が盛り上がりますね。
今年は、玄関やお部屋に飾ってみてはいかがですか?
素敵なホリデーシーズンをお過ごしください。
藤田華子
ライター・編集者
那須出身、東京在住。一年を通して「◯◯日和」を満喫することに幸せを感じますが、とくに服が軽い夏は気分がいいです。ふだんは本と将棋、銭湯と生き物を愛する編集者。ベリーダンサーのときは別の名です。
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