こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。
残りわずかとなった、2025年。日本の暦・和暦では、令和7年の一年間。
皆様にとって、どのような年となったでしょうか?
広くは世界の情勢、そして日本の情勢、会社や学校など身近なコミュニティの状況、家族というチーム内の状況、そして他でもない自分自身の状況に至るまで。
ひとりひとりの「個」から生まれ、つながり広がっていく多様な輪の中で、それぞれに変化や複雑な出来事が生じては解消するなど、揺らぎのあったことでしょう。
まずは、それぞれが懸命に暮らしてきたこの一年、あなた自身と周りの大切な人たちに対して、お疲れさまとねぎらいの気持ちを思い出してあげてください。
年末、残された用事で慌ただしい日々の中でも、今年一年を振り返りながら、ほっとひと息つく時間も大切にしてみませんか。
今回ご紹介するのは、「行く年」という言葉。
言葉の通り、過ぎ去ってゆく年、暮れゆく年という意味で、俳句の中でも季語として感慨深く使われることの多い言葉です。
日本語とは不思議なもので、ひとつひとつの言葉にも持つイメージや、姿かたち色合いと言った抽象的なものが、感じ取りやすいようにも思えます。
「行く年」という言葉は、「行く」という動詞が「この一年」を擬人化しているようにも思えて、自分のところから急いで離れていってしまうようなこの年末の日々を、後から追いつかんと慌てて追いかけるような……そんな滑稽な想像をしてしまいました。
この一年は、果たして自分の人生にとってどんな一年となったのでしょうか。
温かく、ぬくもりが感じられるような幸福な姿だったのか。
冷たく、北風が吹きつけるような厳しい姿だったのか。
のどかで、ゆったりとした穏やかな姿だったのか。
せわしなく、目まぐるしいほど波の激しい姿だったのか。
一日一日の違いはもちろんあるでしょうが、一年を通してのイメージや体感がどんなものだったか、改めて振り返ってみるのも大切なことかもしれません。
その日々を生きる中で、あなたの心持ちはどうだったでしょうか。
そして、自分という魂の器とも言える、体の状態はどうだったでしょうか。
もし、改めて振り返ってみて、心や体を酷使してきたことを感じられたら、ぜひ残りの日々は少しでも癒しや安らぎのひとときを持ってみてくださいね。
そして「行く年」の姿がついに見えなくなって、令和8年の新年に突入してしまう前に、
「来年はどんな一年にしたいのか」ということについても、そっと考えてみませんか。
〇〇をがんばる年にしたい。
もっとゆとりをもって過ごせる年にしたい。
〇〇を実現する年にしたい。
心穏やかに笑顔で暮らせる年にしたい。
一年間というものは、もちろん誰にも同じだけの時間が与えられているわけですが、それでもその日々に対して感じられるスピード感も、求める内容も、ひとりひとり違っていいのです。
現代社会は、どこか答えや結果を急ぎがちなところがありますから、ついつい周りの人のペースや暮らしに影響を受けすぎて、自分自身の魂が望むペースや暮らしを見失いやすいのかもしれません。
だからこそ、残りわずかとなった「行く年」の背中を追いかける時間は、自分らしく輝けるような「来る年」を目指す、静かな準備にも使ってみてくださいね。
あなたが「行く年」を笑顔で見送り、そして「来る年」を笑顔で迎えることができますように。
幸福で有意義な年末年始を、心よりお祈り申し上げます。

紺野うみ
巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。
