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十六夜|三日月暦和暦研究家・高月美樹さん

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十六夜・十六夜月

いざよい。十六日目の月。月の出は約50分ずつ遅くなるので、満月を過ぎた十六夜月は、前日よりもためらうように出てきます。現在も使われている猶予(ゆうよ)という言葉がありますが、「いざよい」の語源はこの「猶予(いざよ)う」から来ています。「いざよう」はためらう、ぐずぐずするという意味です。

望月を過ぎた月なので既望(きぼう)。哉生魄(さいせいはく)という難しい言い方もあります。小望月と同様にほんの少し欠けている月。満ちていく月とは違い、どこか切ない情趣が感じられる月です。

山の末にいさよふ月を出でむかと 待ちつつ居るに夜そ更けにける 万葉集

月の出の時間は季節によっても大きく変わってきます。十六夜の月の出は春と秋は18時18分頃。夏は19時55分頃ですが、目線に入る程よい高さに上がってくるのはさらに遅い時間になります。

文責・高月美樹


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高月美樹

和暦研究家・LUNAWORKS代表 
東京・荻窪在住。和暦手帳『和暦日々是好日』の制作・発行人。好きな季節は清明と白露。『にっぽんの七十二候』『癒しの七十ニャ候』『まいにち暦生活』『にっぽんのいろ図鑑』婦人画報『和ダイアリー』監修。趣味は群馬県川場村での田んぼ生活、植物と虫の生態系、ミツバチ研究など。

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