こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「霜始降(しもはじめてふる)」についてのお話です。
今年も残り2ヶ月と少し。ついこの間、ようやく秋を感じられるようになってきたのに、もう冬の足音が聞こえてくるようになりました。
七十二候「霜始降(しもはじめてふる)」は、北国ではじめて霜が降りる頃。朝晩はぐっと冷え込むようになり、足下の草木にはうっすらと氷の結晶が付くようになります。

朝起きると、あたり一面に霜が降り、白くなっているのを見た昔の人は、雨や雪と同じように、霜も空から降ってくるものだと思いました。そのため、今でも霜は「降る」「降りる」といいます。変わることなく受け継がれている言葉はとても美しく、この先も同じように残っていけばいいですね。

霜はあらゆるものの表面にできますが、雪の結晶と同じく、その結晶の形はさまざま。よく観察してみると、美しい形をしています。
しかし、霜が植物につくと、その植物は冷えてしまい、中の水分が凍り、枯れてしまうことがあります。そのため、霜が降りる地域では農作物を霜から守る対策をしますが、普段霜が降りない春や秋に霜が降りると、多大な被害を受けることがあります。
(普段降りない春に降りる霜を「晩霜(おそじも)」、秋に降りる霜を「早霜(はやじも)」といいます)


5月2日頃の八十八夜でも、「八十八夜の別れ霜」という言葉がありますが、これは「この頃まで霜が降りることがあるので、注意が必要」という意味。
二十四節気の霜降(そうこう)や、七十二候の霜始降(しもはじめてふる)などの季節にも取り上げられているように、霜と人々は、遠い昔からの古い付き合い。時に農作物に被害を与える霜ですが、冬が近づいていることを知らせてくれる、自然からのお便りでもあります。
この時期、霜が降りる地域は限られていますが、季節の足音をこうやって意識しながら、日々を過ごすことができたら素敵だなあと思います。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。
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